例えばサラダを先に食べるといいなどと言ったような食べ方の順番がダイエットに有効と、まことしやかにささやかれていますが、それって本当なの?カラダの消化器系の働きや仕組みを知れば、自ずと見えてきます。今回はその答えをお教えしちゃいます。
消化器を知る
一般的に消化器と言われ、身体に取り入れた栄養を消化・吸収する臓器とその流れはこのようになっています。【口】⇒【食道】⇒【胃】⇒【十二指腸】⇒【小腸】⇒【肝臓】⇒【大腸】⇒排泄
胃の働きを知る〜その@〜
『食べもの(栄養)の消化・吸収をしている臓器は?』と質問すると、多くの方が【胃】と答えますが、実は取り込んだ食べ物(栄養)の消化・吸収の90%を担っているのは【小腸】なのです。
胃の働きを知る〜そのA〜
では、【胃】の具体的な働きは何?もちろん口の中にも消化酵素が分泌されますし、胃も同様ですが、胃の働きとして最も重要なものは以下です。
- @食べ物を「半液体状(ドロドロ)」にする
- A胃液を分泌して殺菌する
胃の働きを知る〜そのB〜
口から食道を通って胃に入った食べものは1〜2時間という長い時間をかけて「半液体状」になります。
イメージするならば、「コンクリートミキサー」の様に胃の中をぐるぐると食べ物が回っているのです。そして、時間をかけて半液状にした食べ物を、少しずつ【十二指腸】へ押し出します。
食べる順番は関係ない!?
胃の中に入った食べ物(栄養)は胃で全部“ごちゃまぜ”になって、少しずつ十二指腸を通り小腸に流れて消化・吸収されるので、食べた順番に胃を出て行くわけではないのです。
2〜4時間かけて食事をとる「フレンチのコース料理」ならば、ある程度は食べる順番が関係するのかもしれませんが、通常の食事では食べる順番に気を使っても、残念ながらそのこだわり程の効果はないことがわかりますね。
食べる順番よりも『よく噛んでゆっくり』を基本に、おかず・ごはん・お味噌汁を『三角食べ』するという昔から言われている食事のマナーの方が理に適っているというわけです。
by 高梨由美
プライベートサロン G-studio MITA主宰
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