体温リズムと睡眠の関係
人間の体温は午後7時頃が最も高く、午前4時頃が最も低くなります。その差は約1度。人は体温が下がる時に眠気を感じ、寝始めに汗をかきながら放熱して、さらに体温を下げていきます。日中の体温が高く、体温の高低差がハッキリしていると、体温が下がるとともに眠気が訪れてグッスリ眠れます。
また、急激に下がって最低点に達すると、その後の上昇がスムーズなので、目覚めもスッキリします。平均体温が低いと体温の高低差が少ないため、熟睡感が得られません。朝起きたときの体温が36度未満だと、低体温傾向といえるでしょう。
身体を温めるために
運動で筋力をつけると同時に、日中は防寒をしっかりしましょう。首、手首、足首は冷えやすいので、きちんとガードしましょう。ただし、靴下をはいたまま眠るのはNG。寝始めの発汗で湿気がたまった靴下は、明け方に足を冷やしてしまいます。ゆるめで脱ぎやすい、お休み用のソックスを選んでください。
そして、冷たい飲み物やサラダなど身体を冷やす食べ物は避け、レンコン、にんじん、大根など身体を温める根菜類を摂りましょう。砂糖は身体を冷やす作用があるので冬は控えめにして、身体を温める良質な塩分をとるのが◎。
手足が冷たいと眠れない理由
手足が冷たくて眠れないのは、体内に熱がこもっているからです。深部体温を下げるためには、体の表面が一旦温かくなり、体表から熱を外に逃がしながら、深部の体温を下げていきます。心臓から一番遠い手足が温かいということは、全身の血行がよいということ。血液が身体の表面に巡ってきたときに、汗をかきながら効率よく体温を下げることができます。
身体が冷えているときには、特に手足を温めると、放熱がスムーズにいき、眠りやすくなります。冬は入浴後、湯冷めをする前にベッドに入りましょう。湯たんぽなどで寝具を温めておくと、気持ちよく眠れます。
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