エピソード
春が旬のあさりは、魚介類を「漁る」というのが、名前の語源と言われています。かつては全国どこでもたくさんとれたためこのような名前がつけられたようです。
しかし、近年では国産のあさりは激減しており、輸入される割合が増えています。淡水の流れ込む内湾に生息し、潮干狩りは全国各地で春の風物詩となっています。
あさりの貝殻は生息地によって形や模様の特徴が異なります。内湾の砂泥地に生息するものは貝殻が丸っこく黒っぽい色をしており、沖合いに生息するものは貝殻が扁平で横幅があり、はっきりとした模様をしています。
特徴
あさり特有の旨みは、コハク酸を中心に、アミノ酸のタウリン、グリコーゲンによる甘みが元となっています。これらは旨みだけではありません。
コハク酸にはコレステロールの増加を抑える働きがあり、タウリンは交感神経の働きを鎮めて血圧の上昇を抑えるほか、コレステロールの増加を抑える、肝臓の働きを助けるなど、さまざまな健康効果が期待できます。
グリコーゲンは、エネルギー源となって疲労回復に効果を発揮します。
栄養
あさりの最大の特徴は、貧血の予防に働くことです。
別名「赤いビタミン」とも呼ばれているビタミンB12の含有量は貝類の中でもトップクラスで、赤血球の生成に関わり、悪性貧血を予防するほか、神経系を正常に保つ働きもあります。
鉄も豊富に含まれているので、ビタミンB12との相乗効果で貧血予防には欠かせない食品と言えます。
調理法
あさりはしっかりと砂抜きをし、殻をこすり合わせて汚れを落としてから調理をしましょう。
煮汁にうま味や栄養が溶け出すので、汁ごと食べられる調理法が適しています。
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