エピソード
冬が旬のみかんは、鹿児島県が原産で、江戸時代初期に中国渡来のみかんの種子から偶然見つかった品種と言われています。日本の果物の中で最も生産量が多く、日本を代表する果物と言えます。
かつては、みかんと言うと「紀州みかん」のことを指しましたが、近年では正月の飾り用として少量が生産される程度で、現在は「温州(うんしゅう)みかん」のことを指します。
みかんの皮は、漢方では陳皮(ちんぴ)と呼ばれる生薬になります。陳皮は、体を温めるので冷え性の改善に有効です。干した皮を15分〜20分弱火で煎じたものを皮茶といいます。
栄養
みかんはビタミンCの宝庫で、3個食べるとほぼ1日の必要量(100mg)がまかなえます。みかんの袋の部分には、ビタミンPの一種であるヘスペリジンが多く含まれています。
ビタミンPとは、水溶性のビタミン様(ビタミンのような働きをする)物質で、ビタミンCの働きを補強して吸収を助け、毛細血管を丈夫にする働きがあります。また、オレンジ色の色素成分であるβクリプトキサンチンには、強い抗酸化作用があり、免疫力を強化するほか、がん予防効果が期待できる今注目の機能性成分です。
ほかにも、食物繊維のペクチンにはお腹の調子を整える働きがあります。酸味成分のクエン酸は、乳酸の生成を抑えて疲労回復に役立ちます。
いいね!しよう 健康美人の最新・注目記事をお届けします