エピソード
春と冬が旬のキャベツは世界中で最も古くから栽培されている野菜の一つで、種類も非常に豊富です。
良く知られているのが、冬に旬を迎える寒玉で、ずっしりと重く、葉は中心部まで固く巻いているのが特徴です。葉がしっかりとしていて煮崩れしにくいので、ロールキャベツなどの煮込み料理に適しています。
一方、春に旬を迎える春玉は、新キャベツとも呼ばれ、葉が柔らかく、巻きがゆるいのが特徴です。柔らかいので、生食に適しています。また、青汁の原料として知られるケールもキャベツの仲間で、キャベツの原型に最も近いと言われています。
栄養
キャベツに含まれているビタミンCは、淡色野菜の中ではトップクラスとも言われ、キャベツの葉を1〜2枚食べると、1日に必要なビタミンCの半分を摂取することが出来ます。
キャベツの特徴として忘れてはならないのが、ビタミンUという成分で、キャベツから発見されたので、別名キャベジンと呼ばれています。
まだ不明点の多いビタミン様(ビタミンと似た働きをする)物質ですが、医薬品として、胃・十二指腸潰瘍の治療や予防薬に使用されています。ビタミンUは胃腸の粘膜の新陳代謝を高め、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の回復を助ける働きがあります。また、胃腸の粘膜の修復に必要なたんぱく質の合成を高める働きもあります。
調理法
ビタミンC、ビタミンUともに水に溶けやすい性質があるので、成分を無駄なくとるには、生のまま食べるかスープなど煮汁に溶け出した成分をまるごと食べられる調理法を選ぶと良いでしょう。
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