不妊症不妊症・不妊治療の期限について

カラダ2021.04.22(Thu) 18:00

不妊症不妊症・不妊治療の期限について

不妊は、治療により半年〜1年くらいで妊娠にいたる人もいますが、特に35歳以上の年齢になると治療は長期化するケースも多く、不妊症の治療期間は平均するとじつに4.6年にも及びます。

私って妊娠できる体かしら?

まず、不妊の定義は「結婚後避妊していないにもかかわらず、2年たっても妊娠しないこと」。

25歳から45歳までの妊娠可能な年齢にあるカップルのうち、だいたい10組に1組が不妊症といわれていますが、実際には避妊をしないで1年を過ぎたら婦人科での検査を受けたほうがよいでしょう。

不妊は、治療により半年〜1年くらいで妊娠にいたる人もいますが、特に35歳以上の年齢になると治療は長期化するケースも多く、不妊症の治療期間は平均するとじつに4.6年にも及びます。

はた目にはいたって健康に見えるのに、できて当たり前だと思っていた子供がなぜかできない。

その不安や苦しみは計り知れないものがあり、時には心の病にまで発展していくこともあるのです。

増えている不妊のリスク

結婚したカップルが不妊になるリスクは昔よりもはるかに増えてきているのです。

一つは女性の晩婚化です。女性の卵子の状態は、一般的には38歳を超えるとがくんと悪くなり、妊娠率も低くなります。

すなわち、年齢が上がるほど不妊の確率は高くなるのです。

また、30代になると、子宮筋腫や子宮内膜症・卵巣のう腫などの婦人科系のトラブルを抱える人も多くなります。

特に子宮内膜症は不妊症の大きな原因のひとつです。

この病気は生理を繰り返すことにより進行していきます。

最近の女性は、初潮を迎える年齢が早まり、また晩婚・少子化で生理を経験する回数が昔の女性に比べて多くなっているのですが、そのことも子宮内膜症になる人が増えていることの一因なのです。

不妊症は二人一緒に取り組むべきもの

また、仕事や人間関係のストレスから、レスになるカップルも最近増えています。

特に男性のED(勃起障害)が原因で妊娠の機会を持てないカップルの悩みも深刻です。

女性もストレスでホルモンバランスを崩して不妊に至ることもあります。

不妊症というと、とかく女性側に原因があると思われがちですが、実際に検査をしてみると不妊の原因は男女ほぼ半々なのです。

男性の不妊も女性同様複雑多岐にわたり、検査をしてみないとわかりません。

男性の精子数が昔に比べて減少しているという報告もあり、不妊は決して一部の人の問題ではなくなってきているのです。

不妊症は決してカップルの片側だけの問題ではありません。

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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長