子宮がんには、子宮と膣をつなぐ部分、子宮頚部にできる「子宮頸がん」と、子宮体部の内膜にできる「子宮体がん」があります。
子宮がんってウイルスが原因?
子宮がんには、子宮と膣をつなぐ部分、子宮頚部にできる「子宮頸がん」と、子宮体部の内膜にできる「子宮体がん」があります。
このうち、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)というウイルスが原因で発生するのは子宮頸がんのほうです。
セックスによって感染するのですが、決して珍しいウイルスではなく、一度でもの経験があれば誰でも感染する可能性があるのです。
そのため、最近では10代後半〜20代の若い女性にも子宮頸がんの発症が増えてきています。
増えている子宮体がん
そもそも月経前症候群の原因にはいくつかの説があるのですが、はっきりした原因はわかっていません。
子宮体がんは、以前は日本では子宮がん全体の2割程度でしたが、最近割合が増えています。
女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの長期的な分泌が原因と考えられており、更年期以降の女性に多く見られるのですが、最近では発症する年齢が若年化する傾向にあります。
こんな人がかかりやすい
子宮頸がんの場合は、の経験年齢が若い、複数のパートナーがいる、妊娠・出産を複数回経験している人などです。
子宮体がんの場合は、妊娠・出産の経験がない、月経不順である、肥満、糖尿病、閉経後の女性などです。
子宮頸がん、子宮体がんの症状
子宮頸がんの場合、初期にはこれといった症状がない場合がほとんどで、最初に気づく症状は、のときの不正出血や、血の混じったおりものが出るなどです 。
さらに進行すると下腹部痛や腰痛が出てきます。
子宮体がんの場合、不正出血が最初に現れてくることが多く、進行するとおりものに異臭がしたり、下腹部痛が出てきたりします。
このように、子宮頸がんも体がんも初期には症状に乏しいので、不正出血などがあったら「生理不順だから…」などと思わず、婦人科を受診するようにしましょう。
子宮頸がん、子宮体がんの検査法
がんであることが分かった場合、どちらのがんも治療の基本は手術ですが、がんの進行度合いによって切除の範囲が違ってきます。
妊娠を希望する人に対しては、早期の頸がんであれば病変部だけを切除する「円錐切除術」が可能な場合もあり、子宮を残すことができます。早期の体がんの場合も、手術ではなくホルモン療法を選択することもできます。
どちらのがんも、早期発見・早期治療によって治る可能性が高く、子宮を残して妊娠・出産することも可能なのです。
これといった症状がなくても一年に一度は必ず婦人科検診を受けるようにしたいですね。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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