体だけでなく気分までも重苦しくさせる便秘。ストレッチとエクササイズで解消しよう。
女性の約半数が便秘に悩んでいる
女性の約半数が悩んでいると言われる便秘。 便秘は体だけでなく気分までも重苦しくさせてしまいます。 普段は便秘をしない人でも、旅行や環境の変化、ストレスなどによって自律神経の働きが乱れると、大腸の動きも不規則になり、便秘になってしまうことがあります。 このようなときは、便を押し出す力を生み出す腹筋を鍛えて腸を刺激することが大切。
自律神経を整えるための呼吸法
自律神経を整えるための呼吸を行いましょう。 椅子に軽く腰掛け、軽く息を吸います。 次に、吸った時の2倍の時間をかけてゆっくり吐き、これを10回繰り返します。 長く吐くことで、自律神経のうちの副交感神経が優位になり、腸の緊張が解きほぐされて蠕動運動が促されます。 呼吸方法は、胸式でも腹式でもOK。 自分のやりやすい方法で行うとよいでしょう。
蠕動運動が活発化するエクササイズ
仰向けに寝て、手のひらを上にして腕を頭上に伸ばします。 ゆっくり息を吐きながら両足をそろえて左右に5秒間ずつ倒します。 これを1セットとして5セット繰り返しましょう。 腸に刺激が加わり、蠕動運動が活発化します。
へそ下の腹筋を鍛えるエクササイズ
へそ下の腹筋を鍛えるエクササイズです。 仰向けになり、脚をそろえて膝の角度を90度に曲げて上げ、下腹部に手をあてます。 腹筋に力を入れた状態で、そのまま息を吐きながらゆっくり脚を下ろします。 このとき、足が床につかないように注意しながら10回繰り返しましょう。 難しければ、ほんの少し脚を下ろす程度でもOKです。 このエクササイズは、椅子に座った状態でもできます。 椅子に座り、両足と太ももを軽く浮かせるようにして5秒キープしたあとゆっくり足を床に下ろします。 電車の中や、デスクワークの合間などにこまめに行うようにするとよいでしょう。
便を押し出す力をアップさせるエクササイズ
体をクロスさせるエクササイズで、便を押し出す力をさらにアップさせます。 仰向けに大の字に寝て、下腹部に力を入れます。 左ひざを曲げ、体を起こして右ひじとくっつけて5秒キープします。 左腕は横にまっすぐ伸ばしておきましょう。 次に、体を元の状態にして右ひざと左ひじも同じようにくっつけます。 左右を1セットとして10セット行いましょう。 筋肉が少なく筋力が弱い女性の便秘改善には、“腹筋力”が大切なのです。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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