「好きな本をもっとたくさん読みたい!」「毎日が忙しくてなかなか本が読めない!」「仕事や勉強の能率をもっと上げたい!」そんなあなたのために、少しでも早く読めるトレーニングをご紹介しましょう。
日本人の文字を読むスピードの平均は、一分間にだいたい500文字程度と言われていますが、速読のトレーニングをすることによってもっともっとスピードを上げることが可能です。
また、速読をマスターすると、本を速く読めるだけでなく、集中力がつき、記憶力が上がることも期待できるのです。
速読トレーニング@ 音読を止める
自分の興味のある内容で、比較的文字が詰まっていなくて大きめの字の本でトレーニングをしましょう。
本を読む前にまず、肩の力を抜いてリラックスすることを心がけます。首を回したり、軽くストレッチをしたりして、緊張をほぐしましょう。
リラックスすることによって、集中しやすい状態を作ることができます。次に大切なことは、頭の中で「音読」するのを止めること。
普段は、無意識のうちに頭の中で音読して、言葉の意味をひとつひとつ理解しながら読み進んでいると思いますが、そこをぐっと我慢します。
「読む」というより「見る」という感覚で、文字の上を流すように目で追っていきましょう。
速読トレーニングA 文字をかたまりで見る
次に、文字をかたまりで見られるようにする訓練をします。視野を広くとるように心がけながら、一行の一番上を見たら次に一番下を見る、というようにしてパッパッとリズミカルに行を進めて行きます。
文章が理解できなくても今は気にする必要はありません。速読のコツを理解することが大切。
緊張すると視野が狭まるので、あせらずリラックスして臨みましょう。
速読トレーニングB 視点を飛ばして行を進める
次に、10〜15文字程度の範囲をまとめて見て、一気にその下の文字群にワープするように視点を飛ばして行を進めるトレーニングをします。
今までのような、行をなぞるように目を動かす「なぞり読み」とは違う目の動きをマスターしましょう。
最初は難しいかもしれませんが、トレーニングを重ねるうちに、なぞり読みをしなくても本の内容を理解することができるようになります。
このように、速読にはテクニックも大切ですが、本を読む目的を明確にすることも重要です。
本を読む前に、その本からどのようなことを知りたいのか、得たいのかなど目的をはっきりさせておくと、自分の中で必要な部分とそうでない部分の取捨選択ができ、効率的に読書を進めることができるのです。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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