毎月月経になると、下腹部痛や腰痛、頭痛に悩まされて座っているだけでもつらい…。
そんな女性は少なくありません。子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患で月経痛がひどくなることがありますが、それらの病気がなくても月経痛がひどい場合は、普段の生活習慣が原因となっているのかも知れません。
そこで、今回は月経痛をひどくするNG習慣4つをご紹介しましょう。
「月経痛をひどくする」NG習慣 @冷え
月経痛の原因は、子宮内膜から分泌される「プロスタグランディン」という痛み物質。
プロスタグランディンが子宮を収縮させることによって月経血が外に押し出されるのですが、冷えがあると子宮の筋肉が硬くなってうまく収縮できません。
そのためプロスタグランディンの分泌が増えてさらに子宮を収縮させようとするので痛みも増してしまうのです。
特にお腹や腰回りは冷やさないようにすることが大切。湯たんぽやカイロ、腹巻き、毛糸パンツなどで冷えから守りましょう。
忙しいからとシャワー浴で済ませていると体の芯まで温まりません。しっかり湯船につかって体を温めると月経痛も緩和されます。
「月経痛をひどくする」NG習慣 A運動不足
デスクワークなどで体を動かす機会が少ないと、血行が悪くなって子宮の筋肉がうまく働きません。
また、冷えにもつながってしまいます。1時間に1回はストレッチをしたり、歩くなどして体を動かすと、血行が良くなって筋肉もほぐれます。
「月経痛をひどくする」NG習慣 Bカフェインの過剰摂取
カフェインには、血管を収縮させて体を冷やす作用があるので注意が必要です。
カフェインは、コーヒーや紅茶の他、ココア、コーラ、チョコレートなどにも含まれています。
月経前からカフェインの摂取は控えるようにし、飲み物は温かいハーブティなどにするとよいでしょう。
「月経痛をひどくする」NG習慣 C喫煙
喫煙すると、血管が収縮して血行が悪くなり冷えにもつながります。月経痛だけでなく、肌荒れなどの原因にもなり、喫煙は美容と健康面で悪影響を及ぼしてしまいます。
月経痛をひどくするNG習慣を挙げてみましたが、思い当たる生活習慣がある場合は、それを改善することから始めてみましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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