以前はとっても仲がよかった女友達と、なぜだか急にソリがあわなくなってしまった……。とくに男性に比べて、女性は価値観が変化しやすく、そのたびに交友関係にも影響がでやすいもの。今回は女性同士の価値観の違いとその付き合い方について検証してみます。
【1】女性の価値観が変化しやすいワケ
学生のときに仲が良かった女友達と久しぶりの再会。でも期待していたほど話が弾まない……こんな経験ありませんか?これって、お互いの環境の変化が原因であることが多いのです。
女性はお互いに相手に同調・共感をして交友を深める生き物。逆に、過ごす環境が変化すると、同時に価値観も変化してしまい、共感できる部分がなくなってしまうため、関係に違和感が生じてしまうのです。
【2】環境が変化すると、共感できなくなる宿命
男性の一生は比較的シンプルです。もちろん個人差はありますが、大学を卒業して就職し、20代後半でいわゆる係長クラスになり、30代で課長、40代で部長……と、「人生のあるべき(よくある)姿」がなんとなく定まっています。
いっぽう女性は人生の選択肢やターニングポイントがまちまちです。卒業してすぐに結婚する人もいれば、バリバリ働き一人で生きる人もいる。キャリアウーマンを目指す人もいれば、子育てを生きがいにする人もいる。
同じ子育てママであっても、子供を産んだタイミングや人数によって価値観は変わる。それに加え女性は、悲しいですが、伴侶の社会的レベルによって立ち位置も変化しやすいという現実があります。
もっとささいなことでは、伴侶まで至っていない彼氏の有無やそのスペックも、立ち位置を変化させる要因になりえます。
【3】女の人生、「みんなちがって、みんないい」
例えば20代前半で嫁ぎ、義理の両親と同居して毎日を送ってきた30代女性と、男性社会で仕事をしながら出世し、ゆとり世代の部下に頭を悩ませる30代女性がいたとしたら。
仮に同じ学校を卒業していたとしても、その後の人生があまりに違いすぎますね。またその都度大切に思うものの優先順位が変化しても仕方がありません。家庭に長く入っていた女性に、社会で働く辛さを愚痴ってもピンときてもらえなくて当たり前なのです。
だから、女性同士が長く友情を育むには、お互いの立場を認め合うことがまず大前提。絶対にタブーなのは、「自分のほうが先輩」のような顔をすることです。結婚した女性がまだの女性に「結婚っていいよ〜」「あんたも早くしたらいいのに」などと偉そうにいうのは厳禁。それはひとつの価値観でしかなく、正論でもなんでもありません。
とかく女性は「マウンティング」などにもみられるように、属するコミュニティの中で立ち位置を保つために相手を牽制してしまいがち。同様に、まだそれを体験していない友人に「こんなことあんたに言ってもわかんないか」という態度を取るのもNGです。
【4】属する環境に左右されない話題を持っておくといい
環境の変化によって今までの友人を失ってしまったら悲しいですよね。そうならないためにも、普段から世の中の出来事にアンテナを張って自分からいろんな話題を振れるようにしておくといいでしょう。
ニュースや政治、芸能情報や流行など、どんな些細なことでもいいので、一般的な話題を仕入れておくと、価値観が合わない人との会話のときに必ず役に立ちます。
相手が旧来の友人であっても「きっと私の立場をわかってくれるに違いない」と過度な期待をせずに、一般的な処世術をもって対応すれば、関係を壊すことはないでしょう。
価値観があわない時期はそのようにやり過ごし、またお互いに共感できるようになったらパーソナルな話題を振ればいいのです。
昔の友人は昔の友人。たとえ期待通りの対応が得られなくても、人間関係は時間とともに変化するもの。そう割りきることで、自分も相手も傷つかずに、関係を良好に保つことができるでしょう。
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