現代の日本の食生活はすっかり欧米化し、高カロリー、高脂肪の食事が好まれるようになりました。
その代償として、生活習慣病や生活習慣病予備軍と呼ばれる人が増えつつあります。その元凶となっているのが、肥満です。
不必要なダイエットをする20代女性
厚生労働省が毎年実施する国民健康・栄養調査によっても、その現状が明らかになっています。
平成17年国民健康・栄養調査の結果によると、BMIが25以上の肥満者の割合は、
男性はいずれの年齢においても、20年前、10年前と比べて増加しています。
女性では、40〜60歳代の年齢において、減少傾向にある一方、20〜30歳代の約2割が低体重(やせ)となっています。
この結果から見ても分かるように、男性は肥満者が増える一方、若い女性は痩せる必要がないにも関わらず、日々ダイエットに励んでいるということになります。
朝食を食べない現代人
平成17年国民健康・栄養調査の結果で問題視されているのが、「朝食を食べないこと」です。
朝食の欠食率は20歳代で最も高く、男性で3割、女性で2割になっています。
その中でも、一人暮らしの朝食の欠食率は20歳代で5割にのぼり、朝食がおろそかにされているという現状を伺い知ることができます。
現在、朝食の大切さが訴えられていますが、朝食には健康的な生活を送るために、大切な役割があります。
朝食のメリット
朝食をとることのメリットとして、
- 休んでいた内臓を目覚めさせ、体調を整えるとともに体温上昇に働きかけます。
- 脳が目覚めて集中力が増すので、午前中の仕事を効率良くこなすことができます。
- 腸に刺激を与えて活動を促すので、便秘解消に役立ちます。
一方、朝食を欠食することのデメリットは、上記のメリットとは反対の働きをもたらすほか、空腹の状態が長時間続くので、昼食を食べ過ぎてしまうだけでなく、飢餓状態になっている体がより栄養素を吸収しようとするため、太りやすくなります。
健康を維持するためにも、毎日朝食を食べるように心がけましょう。
慢性的な野菜不足
野菜の摂取量は1日350gが目標とされていますが、男女とも20〜40歳代の平均摂取量は300gにも達しておらず、慢性的な野菜不足が懸念されます。
野菜には、からだの調子を整えるビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。比較的低カロリーであることも魅力の一つと言えます。
他にも、最近注目の機能性成分などが豊富に含まれており、野菜は私たちの体にとって、とても良い働きをしてくれます。
これら現代の食生活の現状を把握して、1日3食きちんと食事をとるように心がけるとともに、野菜を意識して摂取するようにしましょう。
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