円滑な人間関係を築く上で、「相手のことを思う気持ちと行動」が出来るかどうかは、とても重要なことです。当然恋愛にも同じことが言えます。自分のコトしか考えず、好き勝手する人とは、なかなか親密な関係を築くことは難しいですよね。それじゃぁ、相手のことを考えればいいのかというと、相手の顔色を伺い過ぎてしまったり、気を使い過ぎてしまって大失敗!!ということもあるでしょう。相手に対する適切な配慮とは何か、考えてみましょう。
相手を思う気持ちや行動に見られる2つの意味
「相手のことを思う気持ちや行動」を表すコトバは、いくつもあります。
気遣い、心づかい、気配り、配慮、思いやり…などなど。
どれも、相手のことを思うこと。相手のことを考えて行動することを表すコトバです。
ただ、同じ「相手のことを考える」という言動も、意味を考えれば2つに分類できるように思います。
分類の基準は、「相手のことを思う動機、理由、意図」です。
この基準に照らしてみると、
@相手に対する感謝を伝えたい、相手が喜ぶことをしたい、と純粋に願った言動。
A相手の気持ちを損ねたくない。怒られたくない。など、不安になっている時、その「不安」を取り除くことを目的とした言動。
このように分けられます。
気遣いと配慮の違いって?
気遣い、心づかい、気配り、配慮、思いやり…どれも同じような意味を持っていますが、微妙なニュアンスの違いを述べるなら…
- ・「配慮」は、@の意図
- ・「気遣い」は、Aの意図
である場合が多いように感じます。
実は、@の意図の言動は、「相手のため」と思っていながら、実は「自分のため」でしかないのです。
そして、Aの時の言動は、「相手に対してプレッシャー」を与えます。
「私はこんなにあなたのためにやってあげてるよ」「私、ちゃんと頑張っているよ!」と言っているように感じるのです。
相手がこのプレッシャーを感じてしまうと、あなたの頑張りは、ただ重たく、押しつけがましいとしか受け取ってもらえなくなってしまうかもしれません。
変に頑張り過ぎず、自分の出来る範囲で、相手に感謝の気持ちを持って接することが、相手に対する適切な配慮と言えるのではないでしょうか。
by 武田亜季
認定心理カウンセラー
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