最近、「メンヘラ」という言葉を聞くようになってきました。メンヘラって、病気ですか?とご質問いただくことも出てきました。現在は、色々な解釈があるようですね。今回は、メンヘラとはどんな状態なのか、カウンセラーの視点で解説してみたいと思います。
メンヘラは病名ではありません
色々な使われ方をしていますが、メンヘラとは「メンタルヘルス(心の健康)に問題を抱えている人」のことです。決して、「メンヘラ」という病名があるわけではありません。
その人の状態を表す言葉。性格やパーソナリティーを表す俗語ではないでしょうか。
もともとは、ネットの世界で使われていた言葉です。そこには、ネガティブな意味合いも含まれているので、侮蔑、悪口、暴言と感じる人も多いのではないでしょうか。
他人のことを表現することに用いるときは、相手がどのように受け取るか、注意が必要な言葉かもしれません。
どんな心なのでしょう?
心の状態が不安定になる理由は様々です。脳の機能の影響、遺伝的要素、成育歴など、様々なことが影響しあって起こります。
心の状態を考えてみると、根底に「見捨てられることへの不安」を抱えている人が多いのではないでしょうか。
その不安や恐れを感じないように、何とかして取り除こうと、他人との人間関係で、ネガティブで深いコミュニケーションを起こしやすくなっている人が多いように思います。
実はこのメンタル構造は、大多数の人に多かれ少なかれ見受けられるものです。ただ、メンヘラと呼ばれる人は、その傾向が非常に大きく出る、ということのように思います。
依存しやすい心
自分に自信がなく、相手のことを信じられない。不安が大きく、寂しがりや。
このような状態の心になると、様々な依存が起こりやすくなるでしょう。依存しあう関係は、トラブルも起こりやすくなります。
そんな気持ちになったときは、気づかないうちに自分を必要以上に責めたり、攻撃しています。自分自身を客観的に眺めてみましょう。
そして、回復したいと思う場合は、信頼できる人に相談してみることや、専門のカウンセラーに話を聴いてもらうことをお勧めします。
by 武田亜季
認定心理カウンセラー
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