家族や友達など身近な人が「うつ病」なってしまったら、どう関わればいいのか?ただ落ち込むことは、何の解決にもなりません。心理カウンセラーが効果的なサポートの仕方をご紹介します。
「うつ病」の人には、どう関わればいい?
うつ状態の人は、自分に自信を失っています。
そして、マイナスの気持ちや考えが、心の中にいっぱいになってしまい、自分で整理することが出来なくなっているのです。
そこで、第一によく話を聞いてあげることが大切です。
話を聞いていると、あなた自身の考えを言いたくなると思います。
そんな時も、ここではまず、相手の思いをそのまま受け入れてあげましょう。
「そっかぁ。○○が本当に嫌だったんだね。」といった感じです。
相手の話に興味を持って聞いてあげて下さい。
「うつ」の人には、どう関わればいい?A
そして、第二に、激励する事は避けましょう。
うつ病というのは責任感が強く、几帳面な方がかかりやすいとされます。
激励されればされただけ、「頑張らなければ」と思ってしまうんです。
それは、病状を悪化させる事があります。
必要なのは本人の愚痴を充分に聴き、ゆっくりと休養を取ってもらうことです。
気分転換も、効果的ではあります。
ただ、気分転換の方法には気を使いましょう。
かえって緊張する場面になってしまったり、気を使わせたりしないように注意しましょう。
「あなたに特別に気を使っていますよ」というメッセージも、相手にプレッシャーになるものです。
気を遣いすぎず、ありのまま、そっと傍にいることが、大きなサポートとなります。
うつからの回復〜「自分を知る」
うつ病は、自分の弱点や課題を「ダメなもの」と思い込み、自分を責めてしまうところがあります。
まずは、その思いを充分に吐き出してもらいます。
すると、心が少しずつおだやかになってきます。
そして、「自分を知る」。誰にでも得意なこと、不得意なことがあります。
出来ない事を潔く認めることは大切なことなんです。
決して、恥ずかしいことではないんです。
自分を認めた上で、少しずつ努力していくのです。
不得意なことを認めると同時に、得意なことを評価することが大切なことなんです。
認知がゆがんでいると、自分が出来ることを大したことではない、と思い込みやすく、出来ない事ばかりがきになるものです。
自分では大したことではない!!と思っているかもしれませんが、それは大したことなんです!
うつからの回復〜「自分を第三者の目で眺める」
自分を第三者の目で眺めてみましょう。
ただ、前向きに考えればいいというものではないのです。
それだと、自分の中にある「不満」「心配」などが行き場をなくし、かえってうつの原因になってしまうのです。
だからといって、ただ落ち込むことは、何の解決にもなりません。
自分の失敗や欠点には、ちゃんと向き合う必要があります。
出来ていることにしてしまったり、隠してしまうと、結局はそれが一番の不安、恐れの原因になっていきます。
うつから脱出する考え方とは!?
つまり、うつから脱出する考え方とは!?
出来ないことを自分で認める。そして、出来ることも認めてあげる。
自分を丸ごと責めるのではなく、反省すべき点のみ、明るく反省する。
楽な気持ちで教えをこう。
その中で、一歩づつ努力を重ねていくことが大事なんです。
by 武田亜季
認定心理カウンセラー
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