誰にでも気分が落ち込んだり、何もしたくなくなったり、いつもは楽しいと思うことも楽しめなかったり…。そんな経験があるのではないでしょうか?「うつ病」の具体的な症状をご紹介します。
「うつ」って何?
誰にでも気分が落ち込んだり、何もしたくなくなったり、いつもは楽しいと思うことも楽しめなかったり…。
そんな経験があるのではないでしょうか。
この状態から、なかなか元に戻らないと、一般的に「うつ」と言われます。
また、やたらテンションが高くなって、何でもできちゃうような気持ちになる「躁(そう)」と「うつ」の周期を繰り返すものは「躁うつ病」と呼ばれています。
「うつ病」の具体的な症状
「うつ病」の具体的な症状は4点あります。
- @はっきりした原因がないのに、憂鬱な気分からなかなか抜け出せない
- A何をするのもおっくうで、集中力や決断力も無くなっている状態
- B自分の考えがまとまらず、ネガティブな思いばかりが沸いてくる
- C身体の不調(だるい・食欲がない・不眠・頭痛・肩こり・耳鳴り・吐き気など)
その他に、良く見られる症状としては、朝方調子が悪く、夕方には元気がでてくるという日内変動。
季節では、春と秋に悪くなるケースが多いとされています。
うつの原因
ストレスを抱えやすい現代の人は、誰でもうつになりやすいとも言えます。
うつの原因は様々ですが、よく見られる原因に以下のようなものがあります。
- @人事異動などによる環境の変化
- Aオーバーワーク
- B仕事上のプレッシャー
- C人間関係によるストレス
- D自分の能力に対する不安
などでも、同じような状況下にいても、うつにならない方もいますよね。なぜでしょう?
それは、もっと奥にある原因、その人の性格や、物事の受け止め方…によって差がでてくるのです。
うつになりやすい物事の受け止め方を、「認知のゆがみ」と言います。
「認知のゆがみ」とは?
「認知のゆがみ」とは、毎日の出来事を、誰でもその人なりの受け止め方をするものですが、その受け止め方が極端だったり、間違った思い込みをしてしまったりしてしまうことです。
たとえば、「〜すべき」という考え方。何かしようとする時に、常に「〜すべき」「〜すべきでない」と考えます。
その基準に合わせようとするので、自分自身を追い詰めてしまうことになるんです。他には、「白か黒」これは、何かを考えるときに、いつも2者択一で考える考え方です。「良い」か「悪い」か「正しい」か「間違っている」かといった具合に、白か黒でしか物事を判断しない状態です。実際には、「グレー」が何段階にもあるのが世の中です。
それを、無理やりどちらか一方にしなければと、自分をそれに合わせようとします。
そのため、心のどこかにストレスが溜まっていってしまうのです。
「私はダメだ!」の自己否定
うつになりやすい性格としては、「私はダメだ!」というように、自分を否定してしまうタイプが挙げられます。
表面的には、ポジティブにふるまっていても心の中で自己否定感が強いと、無理に自分を作る事になってしまい、これもストレスがかかってしまいます。
- もっと頑張らなくっちゃ!
- もっと完璧にしなくっちゃ!
- 期待にこたえなければいけない!
- こんなこと、他人になんて聞けない!
- 自分でどうにかしなくちゃ!
こんな風に、今の自分を否定して、別の何かにならなくっちゃ、と思う気持ちから、うつの一歩が始まる事が多いのです。
by 武田亜季
認定心理カウンセラー
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