夏から秋にかけてのトラブル解消法を解説。漢方を活用して美しく楽しく生活するための情報をお届けします。
季節の変わり目にご注意
高温多湿のムシムシした夏の陽気から、徐々に暑さがやわらぎ、空気が乾燥して気温が下がってくるこの時期。
万物を5つのエレメントに分けて考える「五行説」では、春夏秋冬の季節の変わり目には必ず土用を通るので、土を補うといいとされます。
具体的にいうと、土を五臓であらわすと脾胃という消化器系にあたるので、この時期、嘔吐や食欲不振、下痢などの 胃腸トラブルが出やすいのです。
胃腸トラブルにおすすめの漢方
漢方では、胃腸疾患も体質や発症原因で処方が変わるのですが、もともと胃腸虚弱で、冷たいものを食べて吐き気や胃痛があるような場合は、香砂六君子湯(こうさりっくんしとう)がおすすめです。
夏の疲れにおすすめの漢方
夏の疲れでいつもだるく、やる気が起きなかったり、風邪を引きやすいようなタイプは補中益気湯(ほちゅうえっきとう)で気力や体力をつけるのもいいでしょう。
お酒を飲む人におすすめの漢方
また、蒸し暑さを発散するためにお酒をよく飲み、胃腸に炎症があるようなタイプには、利尿作用や消炎効果を持つ黄連解毒湯(おうれんげどくとう)なども用いることができます。
肌トラブルにおすすめの漢方
秋に近づくと、夏の間に紫外線対策を充分にできなかった人はシミやくすみ、そして肌の乾燥なども気になる頃ですが、漢方では肌の状態だけでなく、 体全体の特徴や体質を見ながら見合った漢方を選びます。
たとえば、寝不足や過労などで体に必要な血液を消耗し、肌がかさかさしたり、血色が良くない場合は、四物湯(しもつとう)ベースで肌に栄養を与え、潤いを補います。
脂っこいものや辛いものなどを食べ過ぎ時におすすめの漢方
脂っこいものや辛いものなどを食べ過ぎたり、つぶすとジュクジュクした液体が伴うようなにきびの場合は、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などで体内に溜まった熱や老廃物を出しやすくする方法もあります。
ストレスにおすすめの漢方
ストレスがたまり、イライラしてのぼせたり、肝斑によるシミ対策には、加味逍遥散(かみしょうようさん)などもおすすめです。
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