漢方では太り方もいくつかの分類にわけることができます。ここではわたしたちの身体をめぐっている気・血・水の3つのトラブルを解説しながら、ダイエット法を紹介していきます。今回は「水」のトラブルです。
「水」とは何か
水というのは、体内のあらゆる水液の総称で、リンパ液、だ液、涙、胃液など、血液以外のものを指します。
皮膚や内臓、関節などを潤したり、水分代謝にかかわったり、血液の濃度をコントロールする働きがあります。
水分代謝に異常があると…
水分代謝に異常があると、余計な水分や老廃物である「痰湿」(たんしつ)が生じ、これがいわゆる「むくみ」になり、ダイエットの大敵となるのです。
とくに胃腸の機能が弱っていると、水分代謝機能が悪くなり、冷えや気虚にもなりやすいので、要注意です。
具体的な例をあげると、水を飲んでいるだけでも太る、身体が冷えていて動くのがおっくう、普段から汗がダラダラ出る…このようなタイプを漢方では「水毒」タイプや「痰湿」タイプなどといいます。
「水毒」タイプにおすすめの食材
「水毒」タイプにおすすめの食材は、枝豆やえんどう豆などの豆類、とうもろこし、はと麦、かぼちゃ、しょうが、お肉なら胃腸の機能を高め、水分代謝を高める鶏肉がオススメです。
生野菜などの身体を冷やす食材は胃腸に負担をかけ、代謝も悪くなるので控えましょう。
「水毒」タイプにおすすめの漢方薬
漢方薬では、水毒をとり、胃腸の調子を整え、汗止め作用もある防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)や、18種類の生薬で余計な水分や熱を排出し、血液循環をよくしながら、カラダにたまった老廃物を出す防風通聖散(ぼうふうつしょうさん)などが代表的です。
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