漢方では太り方もいくつかの分類にわけることができます。ここではわたしたちの身体をめぐっている気・血・水の3つのトラブルを解説しながら、ダイエット法を紹介していきます。今回は「血」のトラブルです。
「血」とは何か
通常「血」というと、身体の脈管中をめぐる赤い血液を指し、全身に栄養を送り、生理活動にはかかせないものですが、漢方では血液そのものだけではなく、皮膚や髪、臓腑や器官を潤滑に機能させたり、精神活動をも司っているとされています。
ですので、血が不足すると貧血になるだけでなく、髪がぱさついたり、手足がしびれたり、不眠や物忘れなどの症状が出たりします。
「血」の不足とダイエット
血が不足するタイプは胃腸虚弱で、必要な栄養が足りない場合が多い…つまりどちらかというと「痩せ」タイプなので、ダイエットに該当することが少ないのですが、血の循環が悪い、血行不良タイプは注意が必要です。
「血」の滞り
血が滞ると、老廃物もたまりやすくなり、それに伴っていらない水分まで一緒に溜め込み、冷えを招きやすくなります。
また、肩こりやアザなどもできやすくなります。
生理痛がひどいというのも特徴のひとつです。
「血」の滞りにおすすめの食材
血行促進する食材であるニラや黒豆、さんざしや紅花、うなぎなどを日頃から取り入れることをおすすめします。
なお、甘いものや冷たいものの食べすぎは身体を冷やすので控えましょう。
漢方薬では桃の種(桃仁)や桂枝が配合された桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが代表的です。
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