漢方におけるダイエットの考え方

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漢方におけるダイエットの考え方

ダイエットの原因は人それぞれ

「ダイエット」と言っても、余分なものは何か、滞っている原因がなんなのかは、その人によって違います。

これがきちんとわかっていれば、皆がいっせいに「バナナでやせる」といってスーパーに駆け込むこともないのです。

漢方ではその人の体質や体調を重視し、「どうしてそうなったのか」の原因は人それぞれであるという前提で対策法を考えていきます。

邪魔なものを排除するだけがダイエットではない

一般的にダイエットを考えるとき、「邪魔なものを排除する」ことばかりに集中しますが、「何かが不足している」場合があることを忘れてはいけません。

とくに漢方では「脾」(ひ)の機能が低下していると、余分な水分が体内に蓄積したり、脂肪の代謝も落ちやすくなるといわれています。

脾とは脾臓(ひぞう)のことではなく、消化機能の総称で、胃腸で消化吸収したものを全身にくまなく運ぶ役割があります。

ですので「水を飲んでも太る、むくむ」という場合は胃腸の調子を整えることが大切になってきます。

ダイエット商品のなかには強い下剤の入っているものも少なくなく、飲んで胃腸障害を起こし体調を崩すというケースがよくありますが、これは脾が弱いタイプの人に多く見られる症状なのです。

ダイエットには生活習慣も影響する

ダイエットには、もともとの体質も重要ですが、食生活や環境、睡眠、ストレスの有無など生活習慣も大きくかかわってきます。

最近多いストレス太りは、イライラして気のめぐりが悪くなり、余計なものを溜め込んでしまうことで起こるのです。

次回からは、代表的な太りやすいタイプを幾つかあげて、具体的な対策法やおすすめの食材・漢方薬を紹介します。

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