ポルチオとは
ポルチオとは 子宮膣部のことで、 子宮頚部の下半分、すなわち子宮が膣と接している部分のことを言います。 ラテン語ではPortio vaginalis uteriといい、最初のPortio(ポルチオ)の単語のみをとって 子宮膣部を「ポルチオ」と呼ぶようになりました。
ポルチオオーガズム
さて、 「ポルチオオーガズム」という言葉を聞いたことがありますか? 「子宮をペニスで突かれて感じる」などとよくポルノ小説などで表現されていますが、 ポルチオで本当に感じることができるのでしょうか? 実は医学的には、膣の奥3分の2は神経の末端があまり発達していないため、「鈍い」のです。 これは、出産の激痛にも耐えられるようにするためと考えられています。 ところが、膣の入口3分の1は神経末端が密集しているため、感覚が鋭く、ペニスの存在を敏感に感じ取ることができます。 すなわち、激しくピストン運動をしてポルチオに強くペニスを打ち付けるような行為が、 必ずしも女性側にとって気持ちいいわけではないのです。
SEXは脳でする
それではなぜ 「ポルチオオーガズム」という言葉が存在するのでしょうか? 医学的にはポルチオを直接刺激しても快感を得ることはできないということになりますが、 実際はポルチオへの刺激や振動が子宮全体や骨盤内に伝わって、あたかも子宮まで突かれているという感覚が興奮を促し、まるでポルチオで感じているような錯覚が起きてしまうのです。 また、激しくペニスを動かしていれば、その刺激は鋭敏にクリトリスや膣の入り口にも及ぶので、実際はそこで感じているかも知れないのです。 「ポルチオオーガズム」とは、脳の錯覚、まさしくSEXは脳でするとも言えるわけなのですね。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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