生理中にSEXしても大丈夫!?
生理中はSEXしない?
生理中のSEXは、出血している体や生理用品を使用している状況を見られることへの抵抗感や、生理痛による体調不良などで、肉体的にも精神的にも積極的になれない場合が多いようです。 また男性の方も、女性が生理中だとわかった時点で性欲を押さえ込むことが多く、実際自然に性的欲求が萎えていくこともあるようです。 「生理中はSEXはしない」という観念は、今でも男女の社会通念の一つとして成り立っていると言えるでしょう。
生理中のSEXでは妊娠しない?
生理中は、一般的に「妊娠しにくい」時期ではありますが、絶対に妊娠しないわけではありません。 射精された精子の寿命は通常2〜3日ですが、まれに1週間くらい生き続ける精子もあり、そのような精子が生理の終わり頃に射精された場合、排卵日まで生き続けて卵子と受精する場合もあるからです。 それに、ごくまれに生理中に排卵することもあるのです。 また、排卵期出血を生理と勘違いしてしまうと、当然のことながら妊娠する可能性が高まります。
生理中の女性のカラダ
生理中は、体の免疫力が低下している時期であり、また膣内の壁も傷つきやすくデリケートな状態です。 すなわち、雑菌などの感染を起こしやすい状態にあるうえ、子宮頚管の入り口もゆるんで開き気味の状態なので、ペニスの挿入によって経血や性器表面に付着している雑菌などを子宮の奥の方へ押し込んでしまうと、子宮内膜炎や骨盤腹膜炎を引き起こす危険性が高まってしまいます。
結局のところ、生理中はSEXしてはダメ?
生理中のSEXは子宮内膜炎などの病気のリスク、非常に可能性は低いけれど妊娠のリスク、膣内が経血で満たされて膣の壁も膨満していることが多いため、男性には刺激が少なくなるし、女性もノリが悪い場合が多いなどのことから、生理中のSEXは避けた方が無難と言えます。 ただ、お互いが望むのであれば、SEXの前後でシャワーをしていつもより特に清潔に気を遣い、コンドームを必ず装着するなどの注意が必要です。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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