らら女性総合クリニック院長:松村圭子先生による「女性のカラダの健康」「女性の元気とキレイを導く」トータル医療にて解説。
生理の悩み
生理の量や期間は個人差が大きいものです。
また、他人とも比べられないため「私の生理の量って正常?」と悩む女性も多いようです。
この量や長さって普通?
一般よりも生理の経血量が多いことを「過多月経」、少ないことを「過少月経」といいます。
また、生理の平均期間は3〜7日ですが、8日以上続くことを「過長月経」、2日以下で終わってしまうことを「過短月経」といいます。
1回の生理での経血量の目安ですが、多い日でも二時間に一回ナプキンを交換する程度であれば大丈夫。
経血の出方も、初めの2〜3日は多く、3日目以降は減ってくるならば心配ありません。
「過多月経」と「過少月経」
「過多月経」では、頻繁にナプキンを替えなければいけないほど経血量が多く、2日目くらいの量がずっと続きます。時にはレバーのような大きな血のかたまりが出ることもあります。
反対に「過少月経」では、ナプキンを交換する必要が無いほど経血量が少なく、茶色のおりもの程度しか経血がないこともあります。
「過多・過少・過長・過短月経」の原因とそこに潜むもの
最近では、不規則な生活やストレス・極端なダイエットなどによってホルモンのバランスが崩れ、過少・過短月経がおこるケースがとても多くなっています。
また、過多・過長月経では子宮筋腫や子宮頚管ポリープなどの病気が隠れていることもありますから、「いつものことだから」と放っておかず、気になることがあれば早めに婦人科を受診するようにしましょう。
周期がバラバラで心配
生理の周期はそのよって多少ずれますが、だいたい25日〜38日以内であれば大丈夫です。
しかし、それより短かったり長かったりする場合は「月経不順」です。周期が24日以下の場合を「頻発(ひんぱつ)月経」、39日以上の場合を「稀発(きはつ)月経」といいます。
初潮から数年間は卵巣の機能が未熟なため、このような月経不順をきたすことはありますが、やがて周期が安定してくることがほとんどです。
また、更年期の女性もホルモンの減少によって月経不順となり、やがて閉経を迎えます。
油断禁物!周期の乱れ
生理的な要因のほかに、ストレスや不規則な生活、環境の変化などの心理的な要因によって一時的に生理の周期が乱れることがあります。
稀発月経も頻発月経も、排卵がある場合とない場合があるのですが、排卵のある場合はそれほど心配ないので、経過観察をしたり、ホルモン薬を使って周期を調節します。
排卵がない場合は、放っておくと不妊症につながる恐れがあるので治療が必要です。
このような異常を早期に見つけて早めに対処するためにも、基礎体温測定の大切さがわかりますね。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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