性交障害は、身体的問題だけでなく心理的な問題が原因となることがあります。ここでは心理的要因について解説します。
父親の問題
「男性とのセックスを想像するだけでもイヤ!」このような場合、心理的な要因が大きく影響していることが多く、性嫌悪症ともいわれます。例えば父親が女性にだらしなかったせいで男性不信に陥ってしまったり、逆に厳しい父親に育てられたために男性への恐怖心が芽生えてしまったり。
このように、幼いころからの父親へのイメージが大きく影響している場合があります。
パートナーの問題
最近では「自分のパートナーだけがダメ!」というケースが増えてきています。
日常を一緒に過ごすうちに、相手の不潔な部分を見てしまって幻滅したり、生理的に受け入れられない癖に嫌気がさしたりすることから起こります。
暴力をふるわれること、過去のセックスで痛い思いをして快感を得られなかったことなどが引き金になることもあります。
自分の問題
自分の潔癖さが原因になってセックスができないケースもあります。
男性の場合は、「自分の妻だけがダメ!」という場合が多いようです。
妻を女性としてみられなくなり、母親や姉妹のような感覚になってしまうことが原因のようです。
心理的要因の解決
性交障害の原因に心理的要因がからむ場合は、原因となることがらをつきとめて、一つ一つじっくり解消していく作業が必要になり、治療も難しく時間もかかります。
一番の治療は、信頼し理解しあえるパートナーを見つけることですが、長い時間を一緒に過ごせばやはり感情も変わってしまいます。
それでも、相手への尊敬と思いやりの心を持ち、常に愛する気持ちを持ち続けることができれば、状態の改善は可能なのです。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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