カンジダ膣炎

カラダ2011.10.31(Mon) 08:00

カンジダ膣炎

原因

カンジダは「カンジダ・アルビカンス」という真菌(カビの一種)によって起こる感染症で、女性では最もよく見られる感染症です。 この菌は、人の皮膚や膣内に普段からいる常在菌です。 健康なときには症状が出ませんが、抗生物質やステロイドの服用・糖尿病などの病気や疲労・妊娠などで免疫力が落ちると、もともと膣の中にいる菌が増殖して症状がでます。 また、セックスによっても感染します。

症状

感染すると、おりものが増え、膣内や外陰部がかゆくなります。 さらに炎症が進むとカッテージチーズや豆腐のカスのような白いポロポロしたおりものがたくさん出るようになります。 男性では、排尿時の軽い痛みやかゆみ程度で、気づかないことが多いのです。

検査法

検査では、まずおりものを調べてカンジダの有無を調べます。 治療では、膣の中を洗浄した後に、膣に入れる抗真菌剤の膣錠を入れます。 外陰炎を併発している場合は、塗り薬も使用します。 だいたい1週間〜10日程度で治りますが、再発しやすいので、真菌がなくなるまで根気よく治療を続けるようにしましょう。

予防法

予防のポイントとしては
  • (1)ナプキン、タンポンをこまめに取り替える
  • (2)通気性の良い下着を身に付ける
  • (3)おりものシートを長時間使用しない
  • (4)セックスをする前はシャワーを浴びて清潔に
  • (5)体調が悪いときにはセックスは控える
  • (6)栄養バランスの良い食生活を心がける
  • (7)排便後は肛門のまわりをきれいに拭く
  • (8)ストレスをためこまず、睡眠は充分にとる
などです。

予防には、日常の生活の中でいかに免疫力を落とさないように気をつけるかが大切なのです。

カンジダ膣炎|健康美人
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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長