息苦しくて不快になるだけでなく、集中力が低下したり、イライラしてしまう鼻づまり。その解消法をお教えします。
なぜ鼻づまりが起こるの?
空気が冷たく乾燥する冬は、風邪を引いて鼻づまりになる人が多いもの。
鼻づまりは、風邪の原因となるウイルスが鼻の粘膜に付着して、粘膜組織がうっ血して腫れることによって起こります。
鼻づまりになると、鼻呼吸ができず、息苦しくて不快になるだけでなく、集中力が低下したり、イライラしたり、睡眠に支障が出てしまうことも。
また、香りを感じる細胞にまで情報が充分に届かず、香りを判別しにくくなるため、食事をしていても味気ないものになってしまいます。
ペットボトルで鼻づまり解消
不快な鼻づまりを解消するには、ペットボトルを使った方法がおススメです。
例えば、左の鼻がつまった時、右側を下にして横になると、左の鼻の鼻づまりが解消されます。
これは、わきの下にある自律神経が圧迫されたことで、鼻の粘膜のうっ血が改善されるためです。
これを応用したのが、ペットボトルを用いる方法。カラになったペットボトルを、鼻がつまった方と反対側のわきの下にぐっと挟み込みます。
すると、数十秒もしないうちに鼻詰まりが一時的に解消されます。
蒸しタオルで鼻づまり解消
蒸しタオルで鼻を温めるのも効果的です。
鼻を温めると、粘膜の血流が良くなって、鼻の通りが改善されます。
水にぬらしたタオルを硬くしぼり、ビニール袋に入れて約1分電子レンジで加熱して蒸しタオルを作り、鼻全体を覆って温めるようにしましょう。
ツボ押しで鼻づまり解消
鼻づまりを解消する「迎香(げいこう)」というツボを押す方法もあります。
小鼻のわきの、少しへこんだところにある迎香を、指先もしくはペンなどでぐりぐりと回しながら押して刺激します。
ツボ押しは、いつでもどこでも手軽にできるのがメリット、軽い鼻づまりなら、20秒程度で鼻の通りがよくなることもあります。
アロマオイルで鼻づまり解消
鼻づまり解消に期待できるアロマオイルを試してみてもよいでしょう。
のどあめなどにも配合されていることからもわかるように、のどやに良いとさ鼻れるユーカリ、ミントの香りが刺激的なペパーミント、リラクゼーション効果があり、鼻づまりにも良いとされるラベンダーなどがおススメです。
ティッシュに精油を1滴垂らして香りを吸い込むようにしてみましょう。
ただし、ペパーミントは、目の粘膜を刺激することがあるので注意が必要です。
仕事や勉強の効率が約3割も低下してしまうと言われているほどツライ鼻づまり。
早めに解消することが大切です。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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