風邪はひき始めをどう過ごすかで、軽い風邪で済むのか、こじらせてしまうのかが決まります。ひき始めの過ごし方を紹介します。
風邪はひき始めをどう過ごすかが大事
のどの痛み、咳、鼻水、鼻づまりetc…風邪の症状が出やすい季節になりました。「風邪かな?」と思ったら早めの対処が肝心。
風邪はひき始めをどう過ごすかで、軽い風邪で済むのか、こじらせてしまうのかが決まると言っても過言ではありません。
風邪の原因となるウイルスの力が充分発揮される前に、自分自身の免疫力や回復力をアップさせ、ウイルスの増殖や体調の悪化を防ぐことが大切です。
まず必要なこと@休養
まず、「少し熱っぽいかな?」「のどが少し痛いかも。」「体調が良くないかも。」など「風邪をひいたかな?」と思った時にまず必要なことは、“休養”と“栄養”。
無理はしないで外出は控え、横になるなどして体を休めましょう。
夜もなるべく早くベッドに入るようにしてしっかり睡眠をとります。
まず必要なことA栄養
体力の低下を防ぐために、栄養バランスがとれた温かい食事をとるようにしましょう。
食欲がない場合は、消化のよいおじややおかゆ、うどん、スープなどがおススメです。
体の水分が不足すると、防御機能も低下してしまうので、水分をこまめに摂ることも大切。
吸収のよいイオン飲料などを利用してもよいでしょう。
部屋の湿度が低くなるとウイルスの活動が活発になるので、加湿器などを使って湿度を上げるようにします。
日本茶&しょうが
日本茶でのうがいも効果的。
日本茶には免疫力を高めるカテキンやビタミンCが含まれているので、ウイルスに対する抵抗力を高めてくれます。
うがいをする時は、日本茶を温めて行うとさらに効果的です。
昔から民間薬として利用されていたショウガ湯やくず湯を飲むのもよいでしょう。
ショウガに含まれる「ジンゲロール」には、血行や発汗を促して解熱する作用があり、くずにも解熱作用があって、風邪の初期に用いる漢方薬「葛根湯」の成分でもあります。
おすすめの精油
アロマを使った対策もおススメ。
香りの成分で自律神経が整って免疫力がアップするほか、成分によってはウイルスや炎症を抑えてくれるものもあります。
自律神経のバランスを整えるラベンダー、咳やたん、鼻づまりなどの症状を緩和してくれるユーカリ、鎮痛効果のあるカモミール、抗ウイルス・抗炎症作用の強いティーツリーが効果的です。
精油の使い方
洗面器にお湯を張って、精油を1〜2滴たらし、湯気を逃がさないように頭からタオルなどをかけて蒸気を吸入するようにして成分を体に取り込みます。
のどの保湿にもなり、粘膜の保護に最適です。消毒効果の高いティーツリーは、うがいにも使えるので、塩小さじ2分の1杯に精油を1滴たらして混ぜ、コップ一杯の水に溶かしてうがいをすると良いでしょう。
風邪には早めの対処が大切ですが、どんなケアも過信は禁物。
38℃以上の高熱が24時間以上続いたら、早めに病院を受診するようにしましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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