日本人女性の2人に1人は悩んでいる便秘。便秘の原因とその対策をご紹介します。
日本人女性の2人に1人は悩んでいる
日本人女性の2人に1人は悩んでいると言われる便秘。
便秘とは、腸管での便の通過時間が長く、排便に困難を伴うなどの症状が見られることを言います。
排便時間には個人差があり、2〜3日に1回程度の排便でも苦痛を伴わなければ便秘とは言いません。
逆に、毎日排便があっても残便感やお腹が張って苦しいなど苦痛な症状がある場合は便秘と考えられます。
女性ホルモンが原因!?
女性が便秘になりやすい原因には、女性ホルモンの影響が挙げられます。
排卵後から月経前にかけて多く分泌される「プロゲステロン」という女性ホルモンには、腸管の蠕動運動を抑制する作用があるため、月経前には便秘になりやすくなるのです。
また、無理なダイエットも便秘の原因となります。
食事量を極端に減らすと便のかさが減ってしまい、脂肪分を控え過ぎると便の滑りが悪くなって便秘になってしまうのです。
水分不足も便が硬くなって移動しにくくなる原因に。
さらに、女性は男性と比べて腹筋が弱く、便を押し出す力が弱いため便秘になりやすいのです。
便秘予防法
便秘を予防するには、生活習慣や食生活を見直すことが大切です。
不規則な食生活は正常な排便リズムを狂わせてしまうため、3度の食事をバランスよく規則正しく摂るようにしましょう。
極端なダイエットは禁物です。
腸内環境を整える食物繊維や乳酸菌をしっかり摂ることも便秘の予防に役立ちます。
食物繊維は、キノコ類、根菜類、海藻類などに豊富に含まれ、乳酸菌は、ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチなどに多く含まれていますので、これらの食品をバランスよく摂取するようにしましょう。
肉食に偏った食生活は、脂肪やたんぱく質を栄養源にする悪玉菌を増殖させやすい環境を作ってしまうので注意が必要です。
ストレスも便秘の大敵
便の通りをよくするにはしっかり水分を摂ることも大切。食事中の水分も含めて1日トータル2000ml摂取するように心がけましょう。
便秘の予防には運動も大切です。
腹筋を鍛えたり、ウォーキングなど一定のリズムがある運動をすることによって腸管が刺激され、蠕動運動が活発になります。
ストレスも便秘の大敵。
ストレスを感じると、自律神経の交感神経が刺激され、腸管の運動が抑制されてしまいます。
リラックスを心がけ、ストレスを上手に発散するようにしましょう。
便秘は生活習慣が乱れているサインとも言えます。
思い当たるところから改善していきましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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