日本で最もオーソドックスな避妊法といえば、男性用のコンドーム。
避妊を望むカップルの7割が使用
日本で最もオーソドックスな避妊法といえば、男性用のコンドーム。
避妊を望む日本人カップルのうちで、約7割がコンドームを使用しているといわれています。
薬局やドラッグストアなど対面での購入にためらいがある場合は自動販売機や通信販売などで気軽に購入できるのが大きな特徴です。
また他の避妊具に比べて安価なこともコンドームが普及している理由のひとつです。
12個セットで売っているものが多く、価格は1,000円〜5,000円くらい。最近では殺精子剤入りのコンドームも発売されています。
正しく使ってしっかり避妊
安価で入手しやすいコンドームですが、正しい使い方をしないと避妊効果もぐんと下がってしまいます。
まず、つけるタイミングですが、射精前にも精子がペニスから漏れ出していることもあるので絶対に挿入前に装着することが大事です。射精直前につけるのでは意味がなくなってしまいます。
また、充分ペニスが勃起していない状態でつけると外れたりすることもあるので注意しましょう。
そして射精後はすぐに外すことが大事です。射精後ペニスはすぐに小さくなり、コンドームとの間に隙間ができるので、精子の逆流を防ぐ為にも射精後はすぐにペニスの根本を押さえて抜きます。
コンドームによる失敗率(妊娠率)はだいたい3〜14%と言われています。正しく装着するかどうかでこれだけの幅が出てくるのです。
コンドームの役割は避妊だけではない
コンドームには「避妊」以外にも「性感染症予防」という大切な役割があります。
性感染症は、セックスをすれば誰にでもかかる可能性があります。クラミジアや淋病など、特に女性に自覚症状が乏しい性感染症は、知らず知らずのうちに他人に感染させたり、放置していると将来不妊症になることもあるのです。
確実な避妊と、性感染症から身を守る為にも、コンドームの正しい使い方をきちんと身に付けることが大切なのです。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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