性欲の強弱に差がつくのはなぜ?

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性欲の強弱に差がつくのはなぜ?

あなたは性欲が強いほうですか?一般的に、女性よりも男性のほうが強いと言われる性欲ですが、もちろん女性にも性欲はあります。

しかし、男性と女性の性欲には大きな違いがあるのです。また、性欲の強弱も個人差が大きいもの。

ここでは、「性欲」について、医学的見地から見ていきましょう。

@性欲の男女差

性欲を司っているのは、「テストステロン」という男性ホルモンです。テストステロンは、男性だけでなく、女性の体内でも分泌されているのですが、その量は男性の10分の1〜20分の1程度。

すなわち、男性は女性の10〜20倍ものテストステロンを分泌しているので、そのぶん男性の方が女性よりも性欲が強いと言えるのです。

また、脳の視床下部にある性欲中枢の中心・性的二型核の大きさは、男性のほうが女性の2倍もあるのです。だから、男性の性欲は強いのですね。

A男性の性欲

男性は、思春期になるとテストステロンの分泌が増加して、20歳前後でピークを迎えます。性欲もその頃がピーク。

そして、30代になる頃から分泌は徐々に減少し始めて性欲も低下していきますが、テストステロンの分泌は個人差が大きく、70代でも30代並みという男性も。

また、男性の場合、テストステロンは、ストレスによって分泌が低下するので、さらに性欲に個人差が出てくるのです。

B女性の性欲

女性の場合は、思春期になると女性ホルモンのエストロゲンの分泌が増加し、20代後半でピークを迎えます。

そして、30代後半頃よりエストロゲンが減少し始め、相対的にテストステロンの作用が強くなってくるため、この頃より性欲も高まる傾向にあります。

女性の場合も男性と同じように、テストステロンの分泌には個人差があり、エストロゲンの低下の程度や時期も人それぞれなので、性欲に個人差が出てきます。

いかがでしたか?“脳”が作る性欲にも男女間・個人によって大きな違いがあるのですね。

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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長