「人とは違うのかも…」などと悩みがちなのが女性器。彼氏の心無いひとことに傷つき、人知れず悩む女性も少なくありません。自分の性器以外は見る機会もなく、他人と比較することもないため、ネットなどの間違った情報を鵜呑みにして悩みを深くしてしまうことも。そうならないためにも、女性器についての正しい知識を身につけることが大切です。ここでは、女性器の基本と、よくある悩みについて解説します。
左右非対称はおかしいの?
女性器には、子宮、卵巣、腟という体の内部にあって外からは見えない「内性器」と、クリトリス、小陰唇、大陰唇など体の外側にある「外性器」があります。
女性器の悩みで多いのは、やはり体の外側にあって目に見える外性器の部分です。
特に、小陰唇の形が左右非対称であるとか、黒ずんでいるという悩み。そもそも人間の体は、医学的にいっても左右が非対称であるのは全く不自然なことではありません。
生まれたばかりの女の子でも、左右非対称であることは少なくありません。
もちろんSEXに支障をきたすこともないので、形にコンプレックスを抱くことはないのです。
黒ずみと経験はイコール?
黒ずみに関しても、特に男性の指摘によって気にする女性も多いようです。
「男性経験が豊富だと、小陰唇が黒ずんでいる」などとよく言われますが、あくまで俗説でしかありません。そもそも、日本人はメラニン色素が白人よりも多く、黒ずんでいるものなのです。
骨盤底筋群を鍛えよう
「腟がゆるい」と彼氏に言われて気にしている女性もいます。
本来腟は、直径約10cmもの赤ちゃんの頭が通ることができるくらい、伸縮自在な部分です。
「ガバガバ」になることはありません。ただし、昔に比べて筋力のない現代人は、腟を支える「骨盤底筋群」という筋肉がおとろえていることがあります。
このような場合は、尿道、腟、肛門を締めてはゆるめる、という骨盤底筋体操を繰り返し行うことで、筋肉を鍛えて締まりをよくしましょう。
なかなか人には相談できない女性器の悩み。もっと自分の体に興味を持ち、正しい知識を身につけて、自分に自信を持ちましょう!
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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