おしゃれ障害

カラダ2018.09.11(Tue) 22:00

おしゃれ障害

「おしゃれ」をしたために起こる皮膚の病気「おしゃれ障害」を知っていますか?おしゃれアイテムが、体にどのような影響を与えるのかを十分に理解し、使う時や使い方をよく考えることが大切です。ハリと透明感に満ち、何もしなくても最も美しい若い時期は、年齢に沿った健康的なおしゃれを楽しみましょう。

行き過ぎのおしゃれで起こる皮膚の病気

「おしゃれ障害」という言葉を聞いたことがありますか?おしゃれ障害とは、小学生〜中・高校生が誤った「おしゃれ」をしたために起こる皮膚の病気のことです。

カラーリング、ピアス、メイクなどのおしゃれをし始める年齢がだんだん低年齢化してきており、知識もないまま行き過ぎのおしゃれをすることで、体にダメージが与えられるケースが増えています。

ヘアカラートラブル

かぶれを起こす頻度が高いのが、ヘアカラーをする際のカラーリング剤。カラーリング剤には多くの化学物質が使用されており、かぶれを起こしやすい成分が入っていることがあります。

アレルギーを起こすと、頭皮が赤くかゆくなったり、じくじくしてきたり、皮がむけることもあります。カラーリング剤の毛髪へのダメージも少なくありません。

また、使い続けていると、アレルギーによる症状が出るのがだんだん早く、強くなっていきます。さらに、カラーリング剤が触れたところ以外にも症状が出ることもあります。

ピアストラブル

ピアスによるトラブルも少なくありません。

ピアスの場合は、金属と皮膚が長時間触れることに加えて、特に穴をあけた直後は傷になっているためアレルギー反応を起こしやすくなるのです。

一度その金属のアレルギーになってしまうと治りにくく、一生続いてしまうことも。

さらに、体の他の部位でも、その金属が接触した時にアレルギー反応を起こしてしまいます。また、穴をあけた後に使用する消毒液自体の刺激によってかぶれてしまう場合もあります。

化粧品トラブル

基礎化粧品、ファンデーション、アイメイクなどによる皮膚炎も増加しています。

化粧品には、色素剤や香料、防腐剤などの化学物質が何種類も入っていることがあり、それらの成分が体に合わない場合は、使用後にかぶれを起こして赤みやかゆみが出たり、ヒリヒリしたりなどの症状が出ます。

金属製のビューラーや、つけまつげの接着剤でかぶれることも。思春期の皮膚はまだまだ未熟で、大人と比べて皮膚も薄く刺激に弱いと言われています。

おしゃれアイテムが、体にどのような影響を与えるのかを十分に理解し、使う時や使い方をよく考えることが大切です。

ハリと透明感に満ち、何もしなくても最も美しい若い時期は、年齢に沿った健康的なおしゃれを楽しみましょう。

おしゃれ障害|健康美人
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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長