車に酔わなくなる方法

カラダ2017.05.02(Tue) 22:00

車に酔わなくなる方法

「乗り物に酔いやすい」と悩んでいませんか?楽しいはずの旅行やイベントも、乗り物酔いしまうと十分に楽しめませんよね。乗り物酔いのメカニズムと、症状を予防する方法をご紹介します。

空間識が崩れて不快を感じる

普段あまり経験したことのない揺れや加速度などによって起こる車酔い。

私たちの体には、「今、自分が外界に対してどこでどのような位置に置かれているか」を判断する「空間識」という働きが備わっているのですが、車に乗って体が不安定な状態になると、この空間識が崩れて不快を感じるようになります。

すると、自律神経の働きが乱れて冷や汗、頭痛、めまい、胃の不快感、吐き気、嘔吐などの症状が現れてきます。

車酔いの原因

症状には個人差がありますが、一般的には横揺れより縦揺れの方が酔いやすく、大人より自律神経の働きが不安定な子どものほうが酔いやすいと言われています。

車酔いをする具体的な要因としては、睡眠不足や疲労、空腹や満腹などの身体的な要因、ガソリンや車内のにおい、カーブの多い道を通ったり揺れが大きかったなどの外的要因、自分は車酔いをするのではないかという不安感など心理的要因が挙げられます。

車酔いを予防〜乗る前の準備

車酔いを予防するには、乗る前の準備も大切です。前夜はしっかり睡眠をとり、暴飲暴食したり空腹のまま乗車することは避けましょう。柑橘類は消化が悪く、吐きやすくなってしまうので注意が必要です。

体を締め付けるような服装は避け、ゆったりとした衣服を身につけるようにしましょう。

車酔いを予防〜乗車中

乗車中は、車内の換気を良くし、視野を広く持ってなるべく遠くを見つめるようにします。ゲームをしたり、本を読んだりなどして視線を下に向け続けないようにしましょう。

お気に入りの音楽を聴いたり、仲間との楽しい会話でリラックスするのも効果的です。車酔いしやすい人は、揺れの少ない車体の中心部近くに座るとよいでしょう。

2列シートの車では助手席、ワゴンタイプの車では助手席か前から2列目あたりに座るようにします。また、自分で運転するという手も。

自分で運転すると、ブレーキやカーブのタイミングで車の揺れを予測できるため、車酔いしにくくなるのです。

車酔いしてしまったら

車酔いしてしまったら、ベルトを外したり衣服の締め付けを緩めて、進行方向と平行に横になって目を閉じます。

降車できるようなら降車し、軽いストレッチで体をほぐしましょう。

吐き気がある時は、我慢せずに吐いた方が楽になります。吐いてもいいように、事前に紙袋の中にビニール袋を入れたものを準備しておくとよいでしょう。

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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長