乾燥で起こる「冬にきびの原因と対策」をご紹介します!
冬も油断できないにきび
にきびと言えば、汗を大量にかいて皮脂がたくさん分泌される夏にできるイメージがあり、にきびは夏にしかできないと思っている人も多いかも知れません。
しかし、夏場は肌の調子が良いのに、秋口から冬にかけてにきびに悩まされる人も実際多いのです。
毛穴に古い角質や皮脂が詰まってにきびになるという基本的なメカニズムは夏も冬も同じなのですが、その原因が違います。
夏にきびと冬にきびの違い
夏のにきびの原因は、「過剰な皮脂」です。気温が高くなると、皮脂の分泌が増え、毛穴も詰まりやすくなります。
また、高温多湿で雑菌が繁殖しやすく、肌が炎症を起こして“赤にきび”ができやすいのも夏のにきびの特徴です。
一方、冬のにきびの原因は、「乾燥」です。
冬は、空気の乾燥で皮膚の水分が失われ、代謝が滞って余分な角質がたまりやすくなります。
そのため毛穴が詰まって“白にきび”ができやすくなります。
夏にきびと冬にきびとでは原因が違う以上、ケアの方法も違ってきます。
冬にきびのケア法
冬にきびのケアで大切なのは、“乾燥対策”。メイクを落とす際、クレンジングは洗浄力の強いオイルクレンジングは避けて、クリームタイプかジェルタイプのものを選ぶとよいでしょう。
肌を保護するのに必要な皮脂を取り過ぎると、乾燥肌を招いてしまうので注意が必要です。
洗顔の際は、ゴシゴシこするのではなく、よく石鹸を泡立てて、泡でやさしく汚れを洗い流しましょう。
冬は寒いからと言っ熱いお湯で洗うと、必要な皮脂まで洗い流されてしまうので、ぬるま湯で洗うようにします。
洗顔後、化粧水や乳液、クリームを塗る時は、手で人肌に温めてから顔に塗りましょう。
軽くマッサージをしながら塗ると血行も促されます。 ただし、にきびが炎症を起こしているような時はマッサージは禁物です。
空気の乾燥を防ぐために、加湿器をそばに置いておくとよいでしょう。
冷えも大敵
冬は、“冷え”もお肌の大敵。冷えると血行が悪くなって皮膚の代謝も乱れてしまいます。
生野菜や冷たい飲み物など、体を冷やすものは控え、根菜類や香味野菜、冬が旬の食材などを食生活に取り入れて冷えを予防しましょう。
お風呂はシャワーで済ますのではなく、きちんと湯船につかることが大切。
38〜39度の少しぬるめのお湯にゆっくりつかって体の芯から温めましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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