冬の大敵「乾燥」から身を守る方法 Part2

カラダ2016.12.25(Sun) 22:00

冬の大敵「乾燥」から身を守る方法 Part2

肌の乾燥や手荒れが気になり始めるイヤ〜な季節の到来です。「冬だから仕方がない」と放置していませんか?

肌が乾燥すると、初期の段階ではカサカサして白い粉をふいたような状態になりますが、乾燥した状態をそのまま放置していると、強いかゆみを伴い、かゆいからと言って掻いてしまうとひどい場合は化膿してしまうなど、肌トラブルを引き起こしてしまいます。

湿度が低くなる冬は、どうしても肌が乾燥しがちになってしまいますが、日常のちょっとしたケアで乾燥肌を予防することは可能です。

最も大切なケア

最も大切なケアは“保湿”です。洗顔後はすばやくスキンケアを行って保湿します。乾燥しやすい目元や口元は、保湿クリームを重ね塗りするとよいでしょう。

化粧品の浸透を高めるには、手の温度も大切。手が冷たい場合は、ぬるま湯で温めたり、手をこすって温めてからお手入れをすると良いでしょう。

メイク道具のお手入れ不足も原因に…

メイク道具にも注意が必要です。スポンジやブラシは雑菌の温床になるのでこまめに洗い、頻繁に替えるようにしましょう。

肌への摩擦を引き起こすようなボロボロになったスポンジは使用しないようにします。

ハンドケア法

手荒れを予防するには、ハンドクリームを塗りながら血行を促進するマッサージをするのが効果的。

クリームを、「少し塗り過ぎかな?」と思うくらいにたっぷりと手の甲につけ、両手の甲を重ね合わせて少しずつ広げます。

次に、手のひらでしっかりすり込むようになじませます。指の一本一本にも丁寧に塗り伸ばしましょう。

指の股は特に乾燥しやすいので念入りに。爪の周りを押しながらマッサージして血行を促しましょう。

寝る前に行うと効果的です。マッサージをした後は、手袋をはめて寝ると良いでしょう。

肘、膝、かかともしっかり

皮脂腺が少ない肘、膝、かかとも乾燥しやすい部分です。普段あまり目立たないだけに、どうしてもお手入れが手抜きになりがち。

肘や膝の乾燥を放っておくと、角質が厚く硬くなり、黒ずみの原因になってしまいます。角質が厚くなると、保湿成分が浸透しにくくなってしまうので、スクラブなどで週一回程度マッサージしながら余分な角質を取り除きます。

角質を取り除いた後そのままにしていると、さらに乾燥してしまうので、すぐに保湿クリームを塗るようにしましょう。クリームを塗った後は、ゆるい靴下を履いて寝ると効果的です。

乾燥を防ぐ入浴法

入浴する際には、保湿効果の高い入浴剤がおススメです。入浴剤が薄い乳液のような状態になって、手の届きにくい背中なども十分に保湿できます。

ポイントは、最後になるべくシャワーで洗い流さないこと。シャワーを使うと、せっかくできた保湿のベールが流されてしまいます。

シャワーを使いたい場合は、入浴剤入りのお湯を桶に取って体を洗い流すようにするとよいでしょう。

冬のお肌の乾燥は、予防と早めの対処が大切。こまめなお手入れで一年を通じて健康な美肌を維持しましょう。

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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長