爪のトラブルは不規則な生活が原因です。きれいな爪を手に入れるための秘策をご紹介します。
爪は健康のバロメーター
「爪は健康のバロメーター」とは昔からよく言われていること。爪は皮膚の角質層が変化したものであり、皮膚の一部と言えます。
ですから、不規則な食生活などで栄養が不足したり、肌荒れなどのトラブルを抱えていたりすると、爪にも当然影響が表れていてもおかしくありません。
弱くて折れやすい爪の原因
弱くて折れやすい爪の原因には、まず栄養のアンバランスが挙げられます。
健康的な爪を作るのに必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが不足すると、薄くてもろい爪になってしまいます。
食器などを洗う時の中性洗剤も、脂分を奪って爪を乾燥させてしまうので注意が必要です。
また、貧血の人は、血液によって爪に十分な栄養が届けられないため、弱くてもろい爪になってしまいます。
冷え性やタバコを吸う人も同様に、指先への血流が悪くなってしまうので、爪が薄くなりがちです。
また、マニキュアを塗る際にベースコートを使わなかったり、除光液を使い過ぎるなど、間違ったネイルケアで爪が痛みやすくなるので注意が必要です。
「健康爪」を作るための食生活
ピンク色で表面の滑らかな「健康爪」を作るためには、バランスの取れた食生活で爪の原料となる栄養素をしっかり摂取することが大切。
爪は、ケラチンやコラーゲンというたんぱく質でできているので、良質なたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう。
特にコラーゲンは、うるおいを保つのに大切な成分です。
さらに、たんぱく質代謝を促すビタミンB2やビタミンB6、コラーゲンの産生を促すビタミンC、爪の成長を促すために必要な亜鉛や鉄をバランスよく摂取するようにします。
また、血行を促して栄養分をしっかり届けてくれるビタミンEも、意識して摂るようにしましょう。
「健康爪」を作るためのネイルケア
洗剤を使って食器などを洗った後は、ハンドクリームやネイルオイルを爪の周辺に塗り込んで保護し、乾燥を防ぐようにします。
ネイルケアの際は、甘皮(爪と皮膚の間にある薄い皮)を切り過ぎると新しく生える爪に凸凹ができてしまうので、甘皮は切り過ぎないように注意しましょう。
爪への血流を促すためにはマッサージも効果的。指を、もう片方の親指と人差し指で挟んで一本ずつ軽く引っ張ってゆっくり伸ばしたり、指の付け根から先端に向かってねじるように回していきます。
爪の根元の部分を軽く押して刺激してもよいでしょう。爪トラブルの原因を理解して、正しいケアをすることが「爪美人」になる秘訣なのです。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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