「朝スッキリと起きられない」「寝起きが悪い」と悩んでいませんか?一般的に、寝起きが悪いのは低血圧だからだとよく言われますが、実際には低血圧だけが原因とは限りません。『寝起きを良くする方法』をご紹介します。
寝起きが悪いのは低血圧だから?
睡眠に関するある調査で、睡眠についての一番の悩みごとは、「朝スッキリと起きられない」であることがわかりました。それほど多くの人が抱えている「寝起きが悪い」という悩み。
一般的に、寝起きが悪いのは低血圧だからだとよく言われますが、実際には低血圧だけが原因とは限りません。
睡眠時間が不規則、眠りが浅い、睡眠時間が少ない、枕が合わないなど。中にはいびき、口呼吸、無呼吸などが原因で寝起きが悪くなることも。
自律神経の切り替えがうまくいかない!?
朝スッキリと目覚められないのは、自律神経の切り替えがうまくいかないことも原因のひとつです。
自律神経には、活動モードの交感神経と、休息モードの副交感神経とがあり、お互いにバランスを取りながら心身を支配しています。
通常、眠っている時には副交感神経が優位の状態にあり、朝になって目覚める頃には、活動への交感神経が働き始めるのですが、不規則な生活や夜更かし、ストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、この切り替えがうまくいかず、朝になってもぼーっとした状態でシャキッと目覚めることができないのです。
寝ダメはNG
寝起きを良くするためには、生活リズムを整えることが第一です。なるべく決まった時間に寝て決まった時間に起きるようにしましょう。
休日だからといって寝だめなどしていると、睡眠サイクルがくるってますます寝起きが悪くなってしまいます。休日でも一時間遅く起きる程度にとどめましょう。
そして、ベッドから起きる前に、大きく「伸び」をします。手足を2〜3回ほど伸ばすと寝ぼけた頭もシャキッと目覚めるでしょう。
太陽の光を浴びて朝食をしっかり
起きあがったら太陽の光を浴びます。そうすると、神経伝達物質のセロトニンの分泌が促され、気持ちよく目覚めることができます。
食事は3食バランス良く、特に朝食はなるべく決まった時間に摂るようにしましょう。セロトニンの原料となるトリプトファン、ビタミンB6、糖質が含まれているバナナなどを取り入れてみても。
寝つきを良くする方法
寝起きを良くするためには、寝つきを良くすることも大切。寝る前にぬるめのお風呂にゆっくりつかったり、ストレッチをしてリラックスできる状態を作りましょう。
寝つきが悪いからと言って寝酒をするのは逆効果です。確かに寝つきはよくなるかも知れませんが、眠りが浅くなり、また夜中にトイレに起きたりして睡眠を妨げてしまうことも。
カフェインを含むコーヒーや緑茶なども眠りを妨げ、利尿作用のためにトイレに行きたくなってしまうので注意が必要です。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
いいね!しよう 健康美人の最新・注目記事をお届けします