毛細血管がダメージを受けると、体中の細胞が栄養&酸素不足に陥ってしまい、シミ、シワ、くすみ、たるみなどの肌トラブルやむくみ、冷え、月経痛など女性特有のトラブルを引き起こしてしまいます。さらに重症化すると、骨粗しょう症、肝臓や腎臓の機能低下、さらには認知症など深刻な疾患にもつながってしまうことも。毛細血管を健康に保つ方法をご紹介しましょう。
血流を大きく左右する「毛細血管」
若さと健康のカギとなる「血流」。そして、血流を大きく左右するのが、「毛細血管」という、全身に網の目のように張り巡らされている細い血管です。
実は、毛細血管は血管全体の95〜99%を占めており、その全長はなんと10万q、地球2週半にも及びます。
そもそも血管は、栄養や酸素を血流に乗せて一つ一つの細胞に届け、その一方でいらなくなった老廃物や二酸化炭素を運び出すという、いわば“導線”のようなもの。
この導線が何らかのダメージを受けると、体中の細胞が栄養&酸素不足に陥ってしまい、シミ、シワ、くすみ、たるみなどの肌トラブルやむくみ、冷え、月経痛など女性特有のトラブルを引き起こしてしまいます。
さらに重症化すると、骨粗しょう症、肝臓や腎臓の機能低下、さらには認知症など深刻な疾患にもつながってしまうことも。
30代から始まる毛細血管のゴースト化
この毛細血管、実はとてももろくて壊れやすいのです。
個人差はありますが、30代から少しずつ壊れ始め、40代後半あたりから機能していない毛細血管の量が急増していきます。
このような、血液が流れなくなった毛細血管を”ゴースト血管“と呼びます。
こうした加齢による影響のほか、ストレスや睡眠不足、不規則な生活習慣などによってもゴースト血管は増加してしまいます。
ゴースト血管を増やさないために以下の3つに気を付けましょう。
ゴースト血管を増やさない @適度な運動
適度に体を動かして血流を上げると、血液が流れなくなったゴースト血管にも再び血液が通うようになります。
おススメは、“第二の心臓”とも言われるふくらはぎを鍛えることができるスキップ。
スキップができない場合は、かかとの上げ下げだけでも効果が期待できます。
ゴースト血管を増やさない A良質な睡眠
日中、大量の血液を流してダメージを受けた血管は、睡眠中に修復されます。
細胞の修復を促してくれる成長ホルモンは、深い睡眠時に分泌されるので、眠りの質が悪いとその恩恵にあずかれません。
スマホをベッドに持ち込むなど、睡眠をさまたげるような悪習慣はありませんか?
ゴースト血管を増やさない B食生活
毛細血管を強化する作用があると言われているのがシナモン。
ルイボスティーや、コショウの原形として昔からあるヒハツにも同様の効果が期待できます。
いかがでしたか?
生活習慣や食生活を見直してゴースト血管の進行を食い止め、血流をUPしてキレイと健康をキープしたいものですね。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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