「ターンオーバー」とは、肌の生まれ変わり(新陳代謝)のこと。ここでは、ターンオーバーが早まったり遅くなったりする原因と、周期を整える方法をご紹介しましょう。
ターンオーバーとは
「ターンオーバー」とは、肌の生まれ変わり(新陳代謝)のこと。
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」から成り、さらに表皮は下から「基底層」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層」「角質層」と4つの層に分かれています。
基底層でできた肌細胞が表面に押し上げられて角質層に到達し、最後はアカとなって剥がれ落ちるサイクルがターンオーバーです。
ターンオーバーの日数は個人差があり、体のパーツによっても異なりますが、顔の場合は基底層から顆粒層までが約14日間で、角質層で剥がれ落ちるまでが約14日間、合わせて約28日です。
ターンオーバーが乱れる原因
@加齢…一般的に、加齢とともに新陳代謝が低下するため、ターンオーバーの日数は長くなります。
30〜40代になると45日程度とも言われています。年齢とともに日焼けや傷の回復が遅くなるのもこのため。
Aストレス…ストレスがかかると血流が悪くなるため、ターンオーバーが遅くなってしまうことも。
B睡眠不足…ターンオーバーがおこなわれるのは睡眠中です。質・量ともに十分な睡眠がとれていないと、肌の生まれ変わりがスムーズにおこなわれません。
C栄養不足…肌細胞をつくるのに必要な栄養素が不足すると、ターンオーバーも滞ってしまいます。
D間違ったスキンケア…洗顔をするときにゴシゴシこすると、必要な角質まで、はがれてしまい、それを補うためにターンオーバーが早まってしまいます。
ターンオーバーを整えるには
ターンオーバーは早すぎても遅すぎても肌トラブルの元。整えるためには、まず日常生活やスキンケアを見直してみましょう。
ストレスをためないようにする、十分な睡眠時間を確保する、やさしくていねいに洗顔するetc…できることから始めましょう。バランスの良い食生活も大切。
肌細胞の材料となるタンパク質(肉、魚、卵、乳製品、豆類など)、ターンオーバーを促してくれるビタミンA(緑黄色野菜、レバー、卵など)やビタミンC(野菜、果物、いも類など)、血行を良くしてくれるビタミンE(かぼちゃ、アーモンド、アボカドなど)をバランス良く摂取するようにしましょう。
ターンオーバーを整えて、いつまでも若々しい美肌をキープしたいですね。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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