女性らしさの象徴ともいえる美しいバストライン。できることならバストアップしたいと望む女性は少なくありません。バストアップの方法は、医学的根拠がなく都市伝説化しているようなものもあり、いったい何を信じればよいのかわからなくなることも。ここでは、そんなバストアップ法のウソホントについて解説しましょう。
@バストの大きさは遺伝する?
バストは脂肪組織と乳腺組織からできており、約9割が脂肪組織です。脂肪がつきにくい体質や、上半身が太りにくい体質の人は、バストが小さい傾向にあるようです。
バストの大きさには遺伝や体質が関係しているとは言えますが、遺伝そのものよりも、思春期のライフスタイルが大きく影響します。
思春期に女性ホルモンの分泌の増加によってバストが発育しますが、過度なダイエットや大きなストレスなどによって女性ホルモンの分泌が低下すると、バストの発育も抑えられてしまうのです。
Aバストはもむと大きくなる?
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、乳汁を作るホルモンが分泌されて乳腺が肥大化します。
これは、バストをもむというよりも、乳首を吸うことによって起こる変化ですが、これは一過性のもの。バストを大きくすることは期待できません。
B食べ物でバストアップできる?
脳下垂体に働きかけることによって、卵巣からの女性ホルモン分泌を促すとされる「ボロン」や、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする「大豆イソフラボン」。
バストアップに効果的な成分として注目されているようですが、残念ながらバストサイズに影響するという医学的根拠はありません。
Cコーヒーを飲む女性は胸が小さい?
スウェーデンの大学での研究で、1日に3杯以上コーヒーを飲む女性は、それより少ない女性に比べてバストのサイズが17%小さいことがわかりました。
さらに、バストが小さい女性の半数以上がコーヒー好きという結果も。
理由がはっきりとわかっているわけではありませんが、バストが小さいと気にしているなら飲みすぎに注意したほうが良いかもしれませんね。
D運動でバストアップできる?
バストの土台となる大胸筋を鍛えることでバストが垂れるのを防ぎ、筋肉量が増えることでバスト周りのサイズは大きくなりますが、おっぱいそのものが大きくなるわけではありません。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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