筋肉をアップすれば、体のラインが整うだけでなく、太りにくく疲れにくい体になることができます。ここでは、筋肉を鍛えることで起こる体の変化についてご紹介しましょう。
その@血行促進
筋肉のポンプ作用で血管が収縮・拡張し、血行が促されます。
血行が良くなると、冷えやむくみの改善につながり、疲れにくくなります。肌へも十分に酸素と栄養が行き渡り、若返り効果も。
そのA“やせホルモン”の分泌
筋トレを行うと、成長ホルモンが分泌され、脂肪の燃焼を助けてくれます。
また、筋肉から分泌される「IL-6」というホルモンは、周囲の脂肪細胞に働きかけて、脂肪の分解を促す作用があり、リバウンドしにくい体をつくってくれます。
そのB脳の活性化
以前は、脳の神経細胞は成人では増加しないと考えられていましたが、成人でも運動することによって増加することがわかってきました。
運動をすると、認知機能を司る前頭前野という部分の一部が活性化され、判断能力などの認知機能が高まることがわかりました。
そのC筋肉量が増える
個人差はあるものの、実は、筋肉は30代以降、徐々に減っていき、筋力も衰えていく一方です。
ちなみに、筋肉痛が起こるのは、鍛えてダメージを与えられた筋肉が修復・強化されているひとつのサイン。
筋肉痛とは無縁、という人は要注意です。
筋肉が着々と減っているかもしれません。「動くのがおっくう」と普段から感じている人も、筋力が落ちてきている可能性があります。
筋トレは筋肉や筋力の低下を防ぎ、鍛えた部分の筋肉が増えると引き締まります。
また、筋肉が増えれば増えるほど、エネルギー消費量が増加し、太りにくい体になります。
筋トレは何歳から始めても、筋力アップの効果はあります。
筋力がアップすれば、日常の動作も楽になり、筋トレ自体も楽にできるようになります。
そうなったら、回数やメニューを増やすなど、負荷を増やすようにするとよいでしょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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