冬の大敵「乾燥」から身を守るためにはどうしたらいいの?肌トラブルを避けるための方法とは?
寒くなると増える肌トラブル
冬になると、肌のかさつきに悩む人が増えてきます。
冬は空気が乾燥するため、肌の水分も蒸発しやすくなり、特に1〜2月は肌の角質層の水分量が1年のうちで最も少なくなります。
また、気温が低くなるせいで、皮脂と汗の分泌が少なくなるため、肌がうるおいを保ちにくくなって、肌がかさつきやすくなるのです。
寒さによる血行不良のために、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が滞って古い角質が蓄積してしまい、肌がごわつくことも。
乾燥した肌を放置していると、小じわやくすみなど肌の老化を招いたり、乾燥性の湿疹になって赤みやかゆみを引き起こしてしまうこともあります。
乾燥による肌トラブル予防は9月から
乾燥による肌トラブルを予防するためには、早めの対策が必要です。
秋の気配を感じる9月頃から保湿に重点を置いたスキンケアを行いましょう。
洗顔の際は、洗浄力の強い石鹸は避け、泡をしっかり立てて泡を転がすようにやさしく洗います。
肌をごしごしこすらないように注意しましょう。
洗顔後はなるべく早く化粧水で水分補給をし、乳液やクリームで潤いを保つようにします。
保湿効果のある外用剤などを用いてもよいでしょう。
肌トラブルを招かない入浴法
入浴の際は、熱いお湯に長時間浸かっていると、必要な皮脂まで奪われてしまうので、少しぬるめのお湯での半身浴をするのがよいでしょう。
体を洗う時は、ナイロンタオルなどでごしごしこするのは避け、コットンのタオルか直接手に石鹸をよく泡立てて、なでるように洗います。
お風呂につかるだけでも汚れの大部分は落ちるので、冬なら毎日石鹸を使う必要はありません。
特に乾燥しやすい部分は、週に1〜2回程度でよいでしょう。
石鹸は、弱酸性のマイルドなものを使用します。
保湿剤は入浴後、すぐに塗るようにして水分の蒸発を防ぐようにしましょう。
肌トラブルを防ぐ住環境と食生活
室内の乾燥にも注意が必要です。加湿器を置いたり、濡れたタオルをかけたりして、部屋の湿度を50〜60%くらいに保ち、ストーブやエアコン、こたつの長時間の使用は控えるようにします。
また、規則正しい食生活を心がけることも大切。肌のターンオーバーを促すビタミンA、ビタミンB群、血行を促すビタミンE、コラーゲンの産生を促すビタミンC、肌の材料となるたんぱく質を、バランス良くしっかり摂るようにしましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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