自分のなかではコンプレックスの元になってしまうこともあるほくろ。どうしてできるの?
ほくろってチャームポイント?
「またほくろができてる!」「こんなところにほくろなんてあったっけ?」ほくろって気づかない間にできていたりするものですね。
他人から見たら魅力的でチャームポイントに思われるほくろでも、自分のなかではコンプレックスの元になってしまうことも。
場所によっては気になる存在のほくろですが、生まれた時にはなく、成長とともに増えてくるほくろは医学的には「後天性色素性母斑」といいます。
たいていは、大きさは直径数ミリまでの黒色〜黒褐色のあまり盛り上がりのないものです。
ほくろと紫外線の関係
ほくろは、メラニン色素を作る色素細胞の良性の腫瘍で、3〜4歳頃より生じ、青年期までに少しずつ色の濃さや大きさ、数が増えていきますが、50〜60歳頃より自然に色が薄くなり、数も減っていきます。
ほくろは本来、体のどこの部分にでもできるもので、紫外線とは関係はないとされていましたが、実際には日光に当たりやすい皮膚に生じることが多いようです。
また、日光に当たった後、皮膚が赤くなって炎症を起こしやすいけれど、その後あまり皮膚の色が黒くならないような、紫外線に弱いタイプの人にほくろができやすい傾向があります。
ほくろを増やさないようにする方法はありませんが、皮膚が紫外線に弱い人は、特にしっかり紫外線対策をしておくことが大切です。
ほくろと女性ホルモン
最近では、ほくろは紫外線や遺伝などの影響に加えて、女性ホルモンとの関連を指摘する声もあります。
女性ホルモンのバランスが乱れると、メラニンを産生する細胞が刺激を受けて過剰にメラニンが産生されてしまうことがあるのです。
女性ホルモンのバランスは、睡眠不足など不規則な生活やストレス、過度なダイエットなどによって容易に乱れてしまいます。
生活習慣を見直し、食事や冷えなどにも気をつけ、ストレスをうまく発散するように心がけましょう。
こんなほくろは要注意
ほくろのなかにはごくまれに、悪性黒色腫(いわゆるほくろのがん)があります。
急に大きくなって直径が7mm以上になるもの、急に色が濃くなったり、色に黒、茶、青、白などムラがあるもの、ほくろの形が不整である場合などは、皮膚科を受診して検査を受けることが大切です。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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