耳かき時のトラブルを避けるために正しい耳かきを覚えましょう。
耳かきのし過ぎはトラブルの元
自分の目では見ることのできない耳の中。
耳かきはしているものの、果たしてちゃんと耳あかを除去できているでしょうか?
また、耳かきのし過ぎもトラブルの元です。
耳をかき過ぎて小さな傷ができると、細菌などの感染を起こして外耳炎になってしまう人が少なくありません。
炎症を起こした部分から染み出た浸出液のせいで、耳かきをすればするほど耳あかが増えたと勘違いして、さらに悪化させてしまうことも。
このようなトラブルを避けるために、耳かきをする際の注意点をご紹介しましょう。
耳かきの道具
耳かきの道具として最もポピュラーなのは竹の耳かき。
竹という比較的硬い材質で作られているため、耳の中を傷つけてしまうことがあるので、竹の耳かきに比べて柔らかく、耳を傷つける可能性の低い綿棒が安全でおススメです。
乾燥した耳あかの場合は、ベビーオイルなどで綿棒を少し濡らして使うと、刺激も少なく耳あかもうまくとれます。
耳かきする場所
耳の穴の皮膚に触れないように綿棒を1.5p程度入れて、次に綿棒を皮膚にあてた状態で引き抜きながらかき出すようにします。
耳あかは、穴の入口から1〜1.5pくらいのところからしか出ないので、それ以上奥まで綿棒を入れる必要はありません。
2p以上入れて、急にがさがさという大きな音がしてきたら、それは鼓膜を直接触っている状態かもしれないので、注意が必要です。
耳かきの所要時間&頻度
耳かき1回の所要時間は2〜3分、頻度は月に1回、多くてもせいぜい2週間に1回程度でよいでしょう。
耳の中にはもともと自浄作用が備わっており、鼓膜の表面から耳の入り口に向かって常に細胞が動いていて、耳あかを押し出そうとする力が働いているので、そんなに頻繁に耳かきをする必要はないのです。
自分の目では見えない耳の中の掃除は、適切な方法で丁寧に行うようにしましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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