カラオケで歌う前に行うと効果的な声帯周辺のストレッチをご紹介します。声枯れを防いだり、高い声や大きな声が出しやすくなります。
歌う前にも準備運動は必要
カラオケで歌う前にウォーミングアップしていますか?ほとんどの人がしていないでしょう。
歌う前にウォーミングアップと言われても、ピンとこないかも知れませんが、海やプールに泳ぎに行った時は、必ず準備運動をするはず。同じように、歌う前にも準備運動は必要なのです。
歌を歌うことも、筋肉を使って行う立派な全身運動です。歌う前にウォーミングアップをすることで、体がリラックス状態になり、声の枯れを防いだり、高い声や大きな声を出しやすくなります。
ここでは、発声に関わる筋肉を、いくつかの部位に分けて、カラオケで歌う前に効果のあるストレッチをご紹介しましょう。
@声帯周辺のストレッチ
「ズー」という英語の「Z」の発音で声を出してみましょう。なるべく低い声で長く、あごや首の辺りが響くようにし、1分くらい続けましょう。
声帯周辺の筋肉がほぐれ、声を出す前の良いウォーミングアップになります。
A軟口蓋のストレッチ
軟口蓋とは上あごの後ろの部分。口を縦に大きく開け、軟口蓋を引き上げ、喉仏を引き下げるようにします。
わかりやすく言えば、あくびをしている状態です。繰り返し行って、感覚を覚えこませましょう。軟口蓋を持ちあげることで、音が共鳴する範囲が広くなり、響きのある声を出せるようになります。
B舌のストレッチ
舌の筋肉をストレッチするには、とにかく舌を遠くに出すようにします。口の中の部分をあちこち舌で押すなどしてもよいでしょう。
舌の筋肉は、発音することだけでなく、口の中での音の共鳴をさらに大きくすることにも大きな役割を果たしています。
C首周りのストレッチ
首を前後、左右に倒したり、回したりします。各々5回くらいずつ繰り返しましょう。
次に、首の横の筋肉や、あごの下の筋肉を手でよくもみほぐします。
D表情筋のストレッチ
大きく口を開けて「あ」と発声します。ニコッと笑顔で「い」と発声します。唇をすぼめて突き出し「う」と発声します。
次に、「あ」と「う」、「い」と「う」をそれぞれ交互に発声してみましょう。
E肩・お腹のストレッチ
両脚を肩幅に開いて立ち、肩をゆっくり回しましょう。肩甲骨を意識して大きく動かすように回すと、肩こりにも効果的です。
次に、片腕を上に上げ、体を横に倒してわき腹の筋肉を伸ばします。左右行いましょう。最後に、両手を組んで上に上げ、上半身を後ろに反らして腹筋を伸ばします。
疲れてしまうくらいにやると逆効果になります。無理のない範囲でウォーミングアップをして、お気に入りの歌を歌いこなしましょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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