疲労感

カラダ2018.05.26(Sat) 22:00

疲労感

疲労をためこんだままにしていると、さまざまな病気の引き金に!甘く見ないで早期のケアをしましょう。

疲労をため込んでいませんか?

「なんか疲れた〜」が口癖になっていませんか?

疲れやすさや疲労回復の速さには個人差がありますが、最近は疲れやすくてなかなか疲れが取れない女性が増加しています。

たかが疲れとあなどってろくなケアもせず、慢性的に疲れをためこんでしまっている人も少なくありません。

疲労をためこんだままにしていると、体調をくずしやすく、さまざまな病気の引き金になることもあるのです。甘く見ないで早期のケアをすることが大切です。

疲労の原因

日々の疲れの多くは、自律神経の乱れによるもの。自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、体温や血液の循環、内臓の働きなど大切な機能を調節しているのですが、そのバランスが崩れると疲れの原因になってしまいます。

自律神経を乱す原因となり、全身の細胞にダメージを与えるのが活性酸素。ストレスや偏った食生活、紫外線、不規則な生活などによって活性酸素が大量に発生し、疲れを引き起こしてしまうのです。

とくに、自律神経は活性酸素によるダメージを受けやすく、バランスが崩れると疲れやすく、疲れも取れにくくなります。

さらに疲労がたまって自律神経のバランスが乱れるという悪循環になってしまうことも。

疲れは軽いうちであれば取り除くことは簡単ですが、放置していると免疫力が低下したり、ホルモンバランスが崩れたり、イライラや不安など情緒不安定になったりと、さまざまな不調につながってしまうので注意が必要です。

疲れにくい体を作るポイント:生活のリズムを整える

疲れにくい体を作るポイントは、自律神経のリズムを整えること。日中は活動モードの交感神経を優位にし、夜はお休みモードの副交感神経を優位にするのが本来の自律神経のリズムです。

このリズムを取り戻すには普段の生活のリズムを整えることが大切。朝はなるべく一定の時間に起きるようにします。休日でも寝だめは厳禁。

せめて起きる時間を1時間程度のずれに抑えましょう。

交感神経のスイッチをオンにするには朝食を摂ることも大切です。朝食を摂ると排便のリズムも整い、便秘の予防にも。

疲れにくい体を作るポイント:こまめに休憩

仕事や勉強の合間、疲れる前にこまめに休憩をとるようにしましょう。1時間ごとに5分休憩するのが理想的。お茶を飲んだり、ストレッチをして体を動かしたりすると、よい気分転換にもなります。

仕事や勉強に「飽きた」と感じるのは、脳が疲れてきたサイン。ゆっくり大きく深呼吸をして、酸素を脳にしっかり送り届けましょう。

また、夕方以降はカフェインを摂らないようにすることも大切。スムーズな入眠が妨げられ、睡眠リズムが乱れてしまいます。

疲れにくい体を作るポイント:就寝時

スムーズに眠りにつくには、寝る前に少し体温を上げておくことがポイント。寝る1〜2時間前に少しぬるめのお湯で30分ほどの半身浴をして体を温めましょう。

熱いお湯は交感神経を高めてしまうので、寝る前はNGです。疲労の回復度合いを左右するのが寝室の環境。照明は抑え、交感神経を高めてしまうスマホやケータイを触るのは控えるようにします。

生活リズムを整えて、疲れにくい体を手に入れましょう!

疲労感|健康美人
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松村圭子

by 松村圭子

成城松村クリニック院長