口臭予防の第一歩として、まずは口臭について正しく理解することが大切です。
口臭の原因は唾液の減少
程度の差こそあれ、誰にでも少なからずある口臭。自分ではなかなか気づきにくいものですが、きつい口臭は他人に不快感を与えたり、人間関係に悪影響を及ぼすことも。
生理的な口臭は、主に口の中の唾液が減少することによって起こります。
唾液には本来細菌などの増殖を抑える「自浄作用」があるので、常に唾液で口の中を潤わせておくのが口臭の予防になります。
寝ている時や空腹時は唾液の分泌量が少なくなるため、朝起きた時や長時間何も口にしていないときには口臭がきつくなります。
また、ストレスや緊張によっても唾液の分泌量が減って口臭が起こりやすくなります。
口臭予防の第一はよく噛むこと
口臭を予防するには、まず唾液の分泌を促すことが大切。食べ物はしっかりよく噛んで食べるようにしましょう。
根菜類などの硬いものや食物繊維の豊富なものを多く摂るようにすると、必然的によく噛んで食べるようになるので、唾液の分泌が促進されます。
食後は、抗菌作用のあるカテキンを含む緑茶やウーロン茶を飲んで口臭の予防を。
また、ガムを噛んで口の中を唾液で潤すのもよいでしょう。
口に残った食べカスも口臭の原因になるので、時間があればまめに歯磨きをすることも大切。塩水などでのうがいも効果的です。
舌の表面についている汚れも口臭の原因
歯ブラシでは取りきれない歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って細かい部分のケアをしましょう。
舌の表面についている舌苔も口臭の大きな原因です。
舌苔は、食べカスや細菌などがたまったもので、舌の表面に白〜黄色っぽい部分が広がっていれば、舌苔が付いている証拠。歯を磨く際には舌も一緒に磨くようにしましょう。
舌はデリケートで傷つきやすいので、くれぐれも磨き過ぎないように注意しましょう。
舌専用のブラシを使用するのもおススメです。
歯周病や虫歯などの病気が潜んでいる
アルコール、ニンニクやネギ類、香辛料なども一時的に口臭がきつくなる原因になります。
これらの食品を摂取した後は、口臭グッズで口臭予防を。スプレータイプのものや、舌の上に乗せるフィルムタイプのものがあります。
好みに合わせて使うとよいでしょう。生理的な口臭の他にも、歯周病や虫歯などの病気や歯石なども口臭の原因になります。
日常ケアで口臭がなかなか改善しない場合は、一度歯科医院で診てもらうとよいでしょう。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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