カラーコンタクトなどを安全に楽しむために、コンタクトのケアや危険性などを学びましょう。
コンタクトはなぜ洗わないといけないの?
現在、コンタクトレンズの使用者は1000万人を越すといわれています。
遠近両用コンタクトレンズ、使い捨てソフトコンタクトレンズをはじめ、最近ではファッション性の高いカラーコンタクトレンズなどもあり、使用する人は今後ますます増えていくものと思われます。
一方で、コンタクトレンズによる眼の障害も急増しています。
コンタクトレンズによる眼障害の主な原因は、レンズの汚れです。
コンタクトレンズは直接目に触れるため、汚れたコンタクトレンズを装用していると、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。
そのため、コンタクトレンズに適した洗浄法できちんと汚れを落とすことが大切なのです。
なぜ指定の期間以上使っちゃいけないの?
コンタクトレンズにつく汚れには、たんぱく質や脂質・カルシウムなど涙の成分・汗やほこり・化粧品の成分・たばこ。
コンタクトレンズを扱う手の汚れなどがあり、これらの汚れがコンタクトレンズに蓄積していきます。
使い捨てレンズは、これらの汚れの蓄積が目に悪影響を及ぼす前に新しいレンズと交換することで安全性が高められるものなので、必ずレンズの交換期限を守って使用する必要があるのです。
コンタクトを洗わずに使うとかかる病気
コンタクトレンズを汚れたままで装着していると、レンズの表面のすべりが悪くなって角膜を傷つけてしまいます。
傷から感染を起こすと、恐ろしい角膜潰瘍に進展して重症化することがあります。
角膜潰瘍の原因としてはヘルペスウィルスによるものが最も多いのですが、コンタクトレンズによる角膜潰瘍の場合は、細菌や真菌が原因であることが多いようです。
ソフトコンタクトレンズ使用者に頻度が高く、最近では使い捨てタイプのコンタクトレンズ使用者にも増加しています。
また、上まぶたの裏側にブツブツができ、目やにやかゆみを伴う「巨大乳頭結膜炎」も増加しています。
これもやはりレンズの汚れが原因。巨大乳頭結膜炎の場合は、清潔なコンタクトレンズを装用するだけで回復することがほとんどです。
あなたの大切な目を守るためには、レンズケアをきちんと行うことが重要なのです。
by 松村圭子
成城松村クリニック院長
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