見え方が変わる不思議な画像

基礎&セルフ

見え方が変わる不思議な画像

人間の視覚的な錯覚によって、一つの画像が見る距離に依存して異なる二通りの画像に見えるという、ハイブリッド画像についてお話します。

猫に見えますか?犬に見えますか?

普通に見ると、視覚は猫を捉えます。では、少し離れてみてみましょう。今度は猫がいなくなり犬が現れます。これはハイブリッド画像とよばれるものであり、それぞれの空間周波数を取り出して合成して作られています。観察距離が変わると網膜上で空間周波数が変わるので、距離に応じて見える模様が異なるということです。

ハイブリッドイメージの構造

ハイブリッドイメージの見え方が変わるのは、一種の目の錯覚です。心理学者のSchynsとOliva が考案した合成画像で、とある画像の高空間周波数成分と、異なる画像の低空間周波数成分を組み合わせることで、1枚の画像に異なる二つの情景を埋め込んでいます。

遠くから見ると、高空間周波数成分の猫が見えづらくなり、見た人の注意は低空間周波数成分の犬に変わります。心理学者は、視覚認知の研究ツールとして、このハイブリッドイメージを使う事があります。

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