「共感」のテクニック
皆さんは、相手の気持ちをつかむなら「共感」することが大事、ということを言われたり聞いたりしたことがありませんか?
はい!やってます♪とお答えされる方が多いでしょうね。ところが!!!自分ではしているつもりの「共感」が、実は別のものだとしたら、あなたの頑張りは効果を発揮しないどころか、逆効果になってしまっていることもあるのです。
言葉で書くと、共感とは「相手の気持ちに寄り添うこと」なのですが、似たようなものに「同感」という状態があります。
共感しているつもりの多くの人は、この「同感」をしていることに気づかず、効果が出ないのです。
「共感」しているつもりで陥る罠
「同感」は、自分の過去の体験に浸りながら、相手の話を「う~ん、わかる!わかる!!」と聞いている状態です。
同感がダメだということではないのですが、「過去の自分に浸っている」状態なので、だんだん相手との心の距離が空いてしまう罠に陥ってしまいます。相手からすると、「お前に何がわかるんだ!!」という気持ちになりやすいのです。
「共感」は、相手そのものに『興味・関心』を抱き続けることでもあります。
- ・どんなことから、そう思ったんだろう?
- ・この人の目には、何が映っているんだろう?
- ・どんな体験があると、こういう考えが出てくるんだろう?
と、暖かい気持ちで寄り添っている状態です。だから、共感されると相手は、「オレのことを心から分かってくれようとしているんだ!」と感じるのです。
共感のことば
では、実際にはどのような言葉で「共感」していることを表現すればよいのでしょう。いくつか、具体例をご紹介したいと思います。
例えば、「オレ、昨日先輩からダメ出しされちゃってさぁ。やっぱオレって才能ないのかな…」と、彼が言ってきたとします。
共感の一例としては、「そっかぁ。自分には才能がないんじゃないかって、落ち込んでるんだね。どんなことから才能が無いって思ったのか、聞いてもいい?」となります。
そして、同感の例としては、「先輩にダメ出しされると、キツイよね~!わかるよ、その気持ち。」とか、「そんなことないよ!!○○くんは、才能あるから大丈夫だよ!」となります。
同感されることで、嬉しい気持ちになってくれる場合ももちろんあるでしょう。
ただ、共感される方が、人は嬉しい気持ちになりやすいので、ぜひ共感のテクニックを大切な相手に使ってみてくださいね。
言葉を「言い換える」テクニック
相手の話を、ピッタリな言葉に言い換えることができると、相手は心を開きやすくなります。
相手の話している内容をつかみ、別のピッタリの言葉に置き換える、というテクニックをマスターすると、彼との距離がまた一歩近づくのではないでしょうか。
でも、このテクニックを使いこなすには、少し練習が必要かもしれません。ただ、その中でもあなたが今日から使える「言い換え」のテクニックがあるのでご紹介します。
それは、相手の話を聴いて、言葉を返す時に、相手の個人名を入れて返す、という言い換えです。相手は自分の名前を言葉にされることで、心の距離が近づいていくのです。
例えば、「オレさぁ~、・・・・・・・・・・」と、相手の話を聞いた後で、「そうなんだ。○○くんは、・・・・・・・・・・」というように、ハッキリ相手の名前を主語に入れて話します。
これは、すぐに使えるテクニックなので、早速今日から試してみてくださいね!